裏庭

宝塚。舞台いろいろ。

宙組『大逆転裁判』シアター・ドラマシティ公演

※ネタバレがある場合は警告、そしてネタバレ部分を白文字で記しますのでネタバレNGな方はそのままスルー、ネタバレOKな方は反転して読んで下さい。

※ゲーム未プレイの方はネタバレを踏まずにゲームをプレイして下さいどうかお願いします。

※宝塚版・逆転裁判1,2,3の話もたくさんします。書いてる人は逆転裁判初演~を一人で演じることが出来るくらい観ました。少し言いすぎました。

※うろ覚えで曖昧なところがあります。幻覚や幻聴をほんとうに観たと思い込んでいるフシもあります。ご容赦下さい。

 

 

BGMがゲームの音楽そのままで耳になじみがいいのは逆転裁判シリーズ共通。そうそうこれこれ、いろいろな意味で懐かしくなりましたね……。

 

亜双義を風色さんが演じるということは亜双義の出番は結構あるということなのだろうと思ってはいましたが、亜双義はゲーム序盤で命を落としてしまい早々に退場となってしまうため、どこからどこまでを舞台上で再現するんだろう?早々に退場はするけれど亜双義は重要登場人物の一人であり、存在としてはとても大きい。でも舞台上で活躍するとなると……という懸念は、まあ見事に吹きとばされたワケですが。今回の舞台でも、亜双義一真は死してなお、物語の重要な鍵を握る人物として描かれており、瑠風龍ノ介が亜双義そして亜双義、何を見ても亜双義を思いだすし亜双義のことを思ってエエ声で歌うし、その度に風色亜双義は「成歩堂、呼んだか?」と言わんばかりにちょいちょいでてくるし、そして何より風色亜双義の顔がイイ。とにかく風色亜双義が格好良いべらぼうに格好良い。あらためて、亜双義一真というキャラクターのゆるぎない存在感と、登場時から既に死んでいるという難儀な役をここまで存在感アリアリに演じることができた風色くんの演技力に感嘆するばかりです。

 

ヴォルテックス卿の執務室、大劇場でならあの大仰なセットも再現できたのかなあ。あの、ヴォルテックス卿の強大かつ巨大な存在感そのもののような執務室、宝塚のセットで観たかった。よし、本公演で上演しよう。

 

ヴォルテックス卿の「大英帝国へ来るまでは50日、ずいぶんお手軽なお勉強だったな」セリフがあったのは嬉しい。ゲームプレイしたときこのセリフに大きく頷いたわ。え、弁護士ってそんな簡単になれるんか?全国の弁護士さん怒るぞ?それともそれだけ龍ノ介に弁護士の才能があった、て言いたいのか?まあそのあたりは真面目に追及しないことにします。

 

配役発表になる前から、鷹翔くんが先かホームズが先かというくらい、もう既に観た記憶さえある鷹翔くんのシャーロック・ホームズは完全にあてがきでした。原作有りなのにあてがきとは?!鷹翔くんがホームズを演じることになったのはもう運命ですね。あの、ちょっとイラッとクるホームズ独自のオーバーリアクションの再現も完璧。

 

秋奈ヴォルテックス卿がホームズの圧にたじたじになってるのかわいい~いや、卿はそんなタマじゃないだろう……どういうつもりだ……我々を謀っているのか……?そして我々を、観客を謀ったまま大逆転裁判2上演へとつづいてほしい。気が早い。

 

異議あり!」からの♪蘇る真実♪はもうね、音楽がながれだした瞬間、滂沱。蘇る14年前。アニメーション風の登場人物紹介映像も、幕が上がったその向こう側に現れた登場人物たち勢ぞろいの景色も……初演を踏襲している、あの時からずっとつづいている、演目も役も継承されてゆくのだなと思うと何だか胸がいっぱいになりました。

イントロはじまった途端、考えるより先に手拍子うってしまった。もう体が憶えている。

 

初演の御剣パートを鷹翔くんが担当しているの、二番手役の立ち位置だからというよりも、七帆→悠未→鷹翔に、納得の宙組男役の系譜を強く感じてしまった。そうそう、宙組男役はコレよコレ。

 

ここ、舞台後方で登場人物たちがグループになって踊っているのだけれど、バンジークス卿にグレグソン警部が最敬礼したり、亜双義が成歩堂に手を振ったり、漱石さんとアイリスちゃんがわちゃっとしていたり目が足りないんですよ。そのなかでもしれっと皆に混ざって踊っている優希バンジークスさんからは特に目が離せませんね……常に顎を上げて、ちょっと胸を反らし気味に踊っているのがまさにバンジークス卿。でもちゃんと皆といっしょに踊っているところが真面目で可愛いですね!(優希バンジークスさんのワルツ観たすぎるからワルツ踊ってくれ~!!!)

 

鷹翔くんの長い手足が二次元キャラクターの、ホームズのあのアクションを正確に再現するのに有利なんだなあ。

 

第4場の帝都倫敦はファントムのパリの街をほうふつとさせるなあと思ったけど、風共の素晴らしき南部も思いだしたので、宝塚で描かれる外国の街並み&市井の人々てわりと国籍不明なところある。

 

舞踏会のシーンやっぱりあった。宝塚で上演するには舞踏会のシーンを入れるという縛りでもあるのか。るろ剣しかり、ハイローにまで捩じ込んできたときは驚いた。ハイローで舞踏会は力業にも程がある。でも今回は、仮面で顔が見えない、現場は人であふれかえっている、様々な人々が訪れる、という点で犯行現場にはもってこいの“舞踏会シーン”だった。

 

凰海漱石さん!優勝!!!もうこんなに12000点満点の再現、ある?????ゲーム未プレイの方、ほんとうにいかに凰海くんが大天才なのか解るので是非プレイしてほしい。特に仁王立ちして唇を噛みしめて天を仰ぐあのポーズ、生き写しなので。四文字熟語も完璧なので。あまりのことに声がでそうになって呑込んで喉から、ヒュッ、て音でた。

 

バンジークス卿が舞踏会場をうろうろしているのが気になる。猫ちゃんかな。

 

鳳城グレグソン刑事!フィッシュアンドチップス持ってる!ゲームするとフィッシュアンドチップス食べたくてたまらなくなるんだよね。ああ、グレグソン刑事……グレグソン刑事……。

スコットランドヤードのシーン。ここも初演を感じる。思いだしちゃうよね春風ディック・ガムシュー刑事をさ。

 

配役にあとから追加されていた水音さんのローラと奈央さんのパトリック。証言者として登場するのかな?と思っていたらモブ枠のみの登場で、それなのにわざわざ追加してまで?!わかる。登場させたいキャラクターたくさんいるよね。スキあらば他にも登場させたいキャラクターいたんだろうな。逆裁シリーズのモブて主要人物以上に個性バリバリだから絶対舞台映えすると思う。エッグ・ベネディクトさんとかどう考えても男役意識してるキャラクターでしょ。

 

美星アイリスちゃんのストップモーション、れぇれのマヤ(真宵)ちゃんを思いだすね。こういう初演を思いださせる小ネタちょいちょいはさんでくるのにっこりしちゃう。美星さん体幹バランス良すぎ。れぇれはけっこうたいへんそうだったもんね、それはそれでかわいかった~。

 

アイリスちゃんの、お衣裳はもう宝塚のお衣裳部さんに創れないモノはないので再現度の完璧さは、ええそうでしょうともわかっていましたというかんじなのだけれど、髪形。あのどうなってんだかよくわからない髪形まで完璧に……すごいね。造形もさることながら髪質が良い。宝塚のお衣裳とかつらに対するプライドと惜しみなくお金をかけるところを愛している。

 

アイリスちゃんのフルネームはアイリス・ワトソンなんだけれど、劇中では「ワトソン」について言及されることはなかった。このあたりのエピソードはまるっと省略されていましたね。ホームズといえばワトソン教授なので、このあたり気になる人はゲームをプレイして……それか大逆転裁判2@宝塚を待て、という感じですね。気が早いpart2

グレグソン刑事とアイリスちゃんの会話も観たかったな~。アイリスちゃんに媚び媚びなグレグソン刑事のアクションおもしろいので。なんとか捩じ込めなかったのかな~。

 

アイリスちゃんの存在、かなりかなりかなり重要です。ゲーム終盤にブッ込まれた情報にタコ殴りにされました。宝塚版にも登場している人物と深くつながりのあるエピソードはもはや最終兵器です。私は気絶しました。いや気絶はしませんでしたが叫ぶくらいはしました。物語の根幹に関わってくる事なので、当然、今回はそこへ触れてくることはないだろうと思ってはいましたが、ああ、この二人が……と思うと滾りましたね。

 

「刀……亜双義……」さすがに戦争……刀……亜双義……の連想ゲームは無理があるだろうようっかりフきだしたわ。もう、林檎……赤……亜双義、鰻……土用の丑の日……亜双義(なんでだよ)何でも最終的には亜双義に結びつけそうだよこの成歩堂。美星アイリスちゃんが部屋に入って来なければ背後から風色亜双義がエエ声で歌いながら登場しかねなかったね。

 

ゲームでも女王陛下は登場します。名前のみの登場ですが、まさに「最後の切り札」として。そのオールマイティカードを早々にあっさりきってしまうなんてちょっとズルすぎて笑った。でもこの限られた上演時間で事件を解決する方法としては最適な手段だと思うので、上手いこと使ったな、と思う。

小春乃女王陛下、ほんとうに大逆転裁判のゲームの中に登場しても違和感のないキャラクターづくりで大納得。ゲームのなかで見た気すらする。「お菓子がなければフィッシュアンドチップスを食べればいいじゃない」も大逆転裁判の女王陛下なら言いそう。いや、このセリフはどうよ?と思ったけど、確かに言いそう。

 

瑠風成歩堂くんの目が泳いでいる!人間の目てほんとうに泳ぐんだな。「グぐぐッ!」の定番アクションも瑠風くんの手足の長さが効いている。その横で同じくダメージくらってる山吹寿沙都ちゃんのアクションも見逃してはいけません。

成歩堂が両の手のひらでこめかみをパーンて叩くアクション、ちゃんと大仰なSE入っていてよかった。

 

実験劇場での瑠風成歩堂と鷹翔ホームズの並び……もえこってぃのシンメ感が抜群に活きていた。誰よりも背の高い成歩堂、ってちょっと脳がバグるんだけど、おなじく鷹翔くんも誰よりも背が高いので、成歩堂とホームズの相棒感はマシマシになってた。

 

バンジークス卿の「異議あり!」でおみ足を振りあげてからの踵落とし。予備動作無しで足を180度振りあげることが可能な優希くんの身体能力ならではの神業だった。でも、一回しかなかったよね?アンコール下さい。横浜公演では追加があることを願っています。何回だって観たいよバンジークス卿の華麗なるおみ足の神業。そして神の聖杯も何回でも投げていいし封をきったばかりのボトルも景気よくどんどん投げてほしい。傍聴人はそれを期待しているのだから。

それにしてもバンジークス卿のダメージモーションは悩ましすぎると思います。

 

バンジークスは日本人に対して怨嗟の念を抱いている。でも、その理由をここで明かすことが出来るのか?無理じゃない?当然、その理由は明確にされないままだった。こうやって匂わせながら投げ散らかしたまま回収されない伏線が、劇中にいくつもある。

 

瑠風成歩堂と風色亜双義の並びも、見事なバランス。二人とも身長175cmか……。同じ志を抱き、共に切磋琢磨し対等に肩を並べて歩いてゆく“親友”感が倍増しまくっていたよね。

 

寂寞の海へ失えていった……♪切ない!亜双義が歌うと切ない!!!!!どんな思いで亜双義は、亜双義は……うううっ……

額に赤いハチマキをなびかせて腰に狩魔(日本刀)携えた亜双義と、亜双義の赤いハチマキを固く結んだ狩魔を手にした成歩堂が二人でならんでいる姿、何とも言えないですね……意志を受継いで、歩きつづける、親友の魂と共に。泣いてしまう。というか、冷静に考えると瑠風くんと風色くんが学ラン姿で並んでるの、破壊力が凄まじすぎるわ。こんなことが合法であってもよいのか???

 

というか、宙組子、みんな歌が上手いな?!歌えるとかいうレベルでなく下級生に至るまでみんな歌がものすごく上手い。

 

宝塚におわす恋愛の神様の力にはやはり抗えなかったのか……。成歩堂と寿沙都のあいだにある心のつながりは「恋愛」ではないと思っています。ですが、瑠風成歩堂は山吹寿沙都にほのかな恋心を抱いている設定になっていた。成歩堂め、色づきおってからに……。確かにゲームでも二人は、いずれ恋愛関係になるのではと思うところはあった。でも、明確にその関係性に名前を付けないところが良いところであると思っていた。のだけれど、瑠風くんとひばりちゃん…………アリだな?!かわいいな?!瑠風成歩堂と山吹寿沙都……これ、イケるな?!と思ってしまったから、宝塚の呪いは強い。でもほんとうにかわいかったんだもん……瑠風成歩堂と山吹寿沙都ちゃん……好き

 

ちょいちょい亜双義と成歩堂のデュエダンはさんでくるよね。

 

「亜双義が英国でやらなければならなかった事とは何か」この設定もチラつかせてくるんだ。これは、“成歩堂を密航させてまで同行させた確固たる理由”につながるので、まあ必要といえば必要。この理由がなければ、“ただ親友と離れるのがいやで親友を密航させて留学先に連れて来た”みたいになっちゃうもんね。

 

寿沙都ちゃんの、♪愛でもない恋でもない……この気持ち、とても素敵。そう、愛でもない、恋でもない、けれど、傍にいたい、力になりたい、そういう存在はいる。そういう気持ちもある。まあ、瑠風成歩堂と山吹寿沙都ちゃんの関係は恋愛でもいいな、と思っていますが……

 

戦争と平和』膨大な本が収蔵されている国立図書館で今更借りる人もなく埃をかぶっていたのだろう。それがまさかの手あたり次第に本を借りまくっていた日本の留学生に借りられてしまうなんて予想だにしていなかったことが起こってしまった。まさに、夏目漱石さん、ここでも不運をひきよせてしまう憂鬱の紳士だ。

 

優希バンジークスさんのアグレッシブなシャウトソングよかった。優希バンジークスさんは本家よりもちょっと、やんちゃなのかもしれない。やんちゃなバンジークスさんも良い。

 

やあ客席降り!久し振り!待ってたよ!客席降りのときの振付は2のときとほぼ同じかなあ。そこかしこに初演アドバイザー・蘭寿とむの仕事を感じて胸が熱くなるね……。

間近で観た瑠風くんの背中には少年と青年のあわいのような清々さがあった。瑠風くんには「青春」という清清とした痛みを伴う言葉が似合うなと思いました。瑠風鷹翔の二人に感じるものはまさに青春の光と陰のような関係性です。

 

汝鳥メニクソンさんまで「グぐぐッ!」やるとは思わなくて、いちばん笑ったかもしれない。

 

天彩ニーナ、ひとりシリアスキャラで別作品のキャラクターのようだったのに、高速回転で「きゃああああああ!!!!!」やっぱり逆転裁判のキャラクターだった。天彩ニーナは、ある意味この事件という名の“物語”のヒロインだと思っています。

 

大逆転裁判、トンデモ設定やトンチキ現象、ふざけているような展開でありながら、その物語のおくに在るものは深く重く、哀しみに満ち々ていて、今回の事件の顛末も、国と時代に翻弄されながらも必死で生きようとする人の想いが其処には在った。宝塚・大逆転裁判はオリジナルの物語だけれど、大逆転裁判の根幹にあるものを理解して創られた脚本だと思いました。鈴木Kせんせいほんとうに逆裁シリーズ好きだよね。それはとてもよく伝わってくる。

 

陪審員のなかに真宵ちゃんみたいな霊媒師はいるし、ローザイクさんの名前もでてきましたし、ここに登場していなくても、この大逆転裁判の世界にはみんな存在してるんだな。あの人も、あの人も、そしてあの人も……

 

↓以下、物語の結末に関する重大なネタバレを含みます。

 

漱石さん、原作で生存している登場人物を死なせるわけないと思っていたので絶対に生きていると思っていたけれど、めちゃくちゃ絶妙な再登場の仕方だった。劇場も沸いた。ちゃんとワガハイ(猫の名前だよ)も登場したのも良い。法廷に駆け込んでくる凰海くんの走り方めちゃくちゃ漫画走りだった。るーみっくわーるどにいそうなキャラクターだよ、凰海くんが。

 

↑ネタバレ、以上。

 

陪審員の人たちももっと活躍してほしかったなあ。最終弁論やってほしかった。これは釈の都合で仕方なく削った感がある。

 

サイバンチョの嵐之くんがまた、シブい味だしてましたね。サイバンチョなのにサイバンチョだよね?はー……ますます2が観たくなるよ。

 

ゲームでもシャーロック・ホームズはチートキャラ全開なんだけど、それに拍車がかかってホームズの万能感がこれでもかってくらい炸裂してて笑ってしまった。でもまあ、そもそもシャーロック・ホームズのチート感は全世界共通ですからね。ホームズ+英国女王陛下のタッグなんて世界征服できるレベルだよ。

 

ホームズの不遜さ、尊大さ、そして能天気さと自由気ままなところ、それに反して彼には大英帝国が孕んでいる澱んだ昏い影のようなものもある。シャーロック・ホームズは大英帝国を象徴するような人物だ。そして鷹翔くんもまた、薔薇の腐葉土の上に築かれた帝国に似た面影を持っている。そういった意味でも、鷹翔くんにぴったりの役だったよ、シャーロック・ホームズは。

 

ところどころ思わせぶりな伏線を張りまくって結局回収せず、最後まで「10年前の事件が…」とか「亜双義の使命とはいったい何だったんだ…」と気になる台詞を投げたまま終わるのでこれは「続きはゲームをプレイしてね!」なのか「大逆転裁判2@宝塚につづく!」なのかどっちなんだ。

 

裁判が終わった法廷で、またもや亜双義を想いながら歌う成歩堂の前に現れた亜双義は、幻か、幽霊か、それとも……

 

↓※以下、ゲームに関する重大なネタバレです。

 

むしろ、これは未来視だと思いました。いつか、彼らはふたたび出会う、この、法廷で……めちゃくちゃ匂わせてくるじゃん?????で、まあそのときにはアレですよ、隣にはですね、師がね、いるんですよね……いるんですよね……!!!!!

はー……もうね、観たいんですよ。もうここまでやられたらね観たいんですよ仮面の従者を!!!!!お願いします!!!!!下さい!!!!!!!!!!

 

↑※以上、ネタバレ終了。

 

ラストシーン、瑠風成歩堂が自分のマントをそっと、山吹寿沙都さんの肩にかけてあげるシーンからの、成歩堂の学帽を奪って自分でかぶっちゃう寿沙都ちゃん。そうですねそこ大事ですよね出来れば舞台にもそのエピソード盛り込みたかったという強い想いを感じた。私も山吹寿沙都ちゃんで観たいよ。絶対にかっこかわいいに決まってる。

 

成歩堂というキャラクターは最初は少し頼りない主人公でそこから様々な経験により成長してゆくわけなのですが、瑠風くんの主人公属性、総攻感、絶対王者の素質は成長する前から遺憾なく放たれまくっていたので、そう、主役たる宝塚の成歩堂龍ノ介はこれが大正解。ゲームのキャラクターを見事に再現した、成歩堂龍ノ介そのものでもありましたが、瑠風くんの成歩堂龍ノ介は、宝塚のスターが演じる宝塚の“成歩堂龍ノ介”でした。

 

フィナーレ、瑠風さんのタメにためてからの渾身の「ッほゥッ!」ここにも初演アドバイザー蘭寿とむさんの指導が?!100点満点です!!!!!

 

フィナーレ、目が足りなさすぎて成歩堂より目が泳いでしまい記憶がパーンとなってしまったのでなんかもうとにかくみんなカッコよすぎたことしか記憶にないので横浜でリベンジしたい。全員を観るにはどうしたらいいのよ。

 

それにしても175cmトリオに宙組男役の血が脈々と受け継がれているのを感じましたね。楽しみだなあ。

 

フィナーレ挨拶で風色亜双義と優希バンジークスがシンメで微笑み合いながら歩いてきたとき私のココロのなかの凰海夏目漱石さんが「完・全・勝・利!!!!!」跳びあがって床を転げまわりました。

 

↓※以下、ゲームの重大なネタバレです。

 

従バロ!!!!!!弟子バロ!!!!!!ですよ!!!!!!もうこれねえ!!!!!従バロカウントしていいですか?!?!?!?!いいですとも!!!!!!

 

↑※ネタバレ終了。

 

バンジークスさんは他人に微笑みをみせる人ではないのですがフィナーレで優希バンジークスさんがにっこにこでお手振りしていて、そんな容易く人に笑顔を?!?!少々脳がバグりましたが解釈違いではないです有難うございます。

 

↓※以下、ゲームにかんする重大なネタバレ。

 

大逆転裁判2があるとしたら、もちろん慈獄政士郎もバンジークスの兄・クリムトも、亜双義の父・玄真も、寿沙都ちゃんの父・御琴羽教授もみんなだしてほしい。というかみんな重要すぎる人物なので登場不可避。でもそれ2だけじゃ無理。3、4、5くらいまで必要。これから関係性が佃煮のようにみっちみちのぐっつぐつになってくる。地獄であり、天国。そしてありとあらゆる属性を背負わされてまさに悲劇のヒロインの立ち位置そのものになってしまう優希バンジークスさんが観たいという、私の素直な欲望です。観たいんですよ風色従者と優希バンジークスさんが吐きそうなくらい観たいんです。私の素直すぎる欲望です。

 

↑※以上、ネタバレ終了。

 

いろいろと書き散らかしましたが、まだまだ書きたいことはあります。追記、別記していけたらいいなと思っています。