『NOW!ZOOM ME!!』全幕。感想文。
駆け足で振返ってみました。間違っているところもきっとある、幻覚も視てるので、え?!そんなシーンあった!?などなど、多々あります。ネタバレ有ります。
【一幕】
齋藤先生の舞台の緞帳にはいつも期待している。『A/L』(宙組・大和さんと陽月さんのプレお披露目公演)の緞帳を初日に見たとき、あまりの可愛さに悲鳴がでた。これから共に舞台をつくりあげてゆくトップコンビへのはなむけだと、齋藤先生に感謝した。話がそれたけれど、緞帳にはキービジュでもある望海さんのイラストが描かれていて、注意事項などをフキダシの台詞で伝えてくれると云う仕様。レインボーのライトがまわりだすと映像がはじまる。開演アナウンスは英語By望海さん。「ダイモン」と云う字面とフリーフォントが絶妙なダs…かげんを生みだしているけど煌めきでいっぱいのなかに在ると逆におしゃれにみえてくる。
齋藤先生作詞による主題歌。プログラム記載の歌詞を読んだときは、相変わらずの歌詞センスだな、と思ったけれど望海さんが歌うと何でも名曲になってしまうな…。「人生劇場」文字でみると場末の四畳半感あるのに望海さんの声で聴くと叙事詩になる。もしくは創世記かな。
雪組子と望海さんがポスターのお衣裳で登場。とにかく、動いている、歌っている、望海さんが目のまえに在る。映像じゃない、ホログラムでもない、幻覚でもない、生身の、望海さんを私は今、観ているんだと思うと何だかもう、今日まで生きていてよかった。と思った。やっぱり好きだな。と、わかってはいたけれど思い知らされたと云うか、常に何でこんなに好きなのかフと立ち止まっては自問自答する考える葦の一葉をかろうじて保ってはいるけれど、現場に居て、目のまえで姿をみて、声を聴いたらもうどんな思考も煩悶も根こそぎ刈りとられて雑草いっぽんのこらないその大地にはやがてひとつの花が咲くその花の名は「望海風斗」もう私はその花に魅入られ、ただひたすら愛するだけになってしまうのでした。何言ってるかわからないですね。私もわかりません。
「攻めて攻めるぜ~♪」え、NZMさんが攻?!でもやっぱり受でしたね。(失言!)
KILLER-K~!!!いくらヨシマサとてヨシマサとて!いきなりこれクるか~?!準備運動もまだなのにちょっと待って…まさかこれがクるとは思わなかった…。
『アプローズ・タカラヅカ』での瀬奈じゅんさんの場面。当時、この場面には出演していなかった下級生の望海さんが舞台袖でどれだけ胸を高鳴らせてこの場面を観ていたか、容易に想像ができる。あの瀬奈Jは最高にカッコよかった。でも、あれから幾数年、望海さんも最高にめちゃくちゃものすごくカッコよく!なりました!!!瀬奈さんに観てほしいなあ。ロケットしてたぴよぴよ子ちゃんがこんなりっぱなKILLER-Kになりましたよ。
愛さんのスタイルの美しさに開眼した。そして前よりもっと綺麗になっていた…そりゃ前からキレイな方ですけど、ぴかぴかにみがきがかかっていたと云うか、この公演がない期間中も身体の健康と美しさを保つことに少しも気を抜いていなかったどころか更にレベルアップをするくらいにモチベーションを保っていたと云うことが目に見えるくらいしっかりとわかるの、ほんとうに凄いな、と思った。愛すみれさんに限らないことですけれども。
映像にメンバーのイラストと写真が映り、メンバーがポーズをキメながら皆がメンバーを愛称で呼ぶ。ああ、ここ、本当なら客席も\あーこ!/て、めいっぱい声をだして呼ぶところだったんだろうなあ。心のなかでいつも叫んでたよ。
ここ、\だいもん!/て呼ばれたとき望海さん、永久輝くん作の雪組ポーズしてたよね。あれ雪組ポーズだよね。
サザンの曲て円盤化したときカットされない?大丈夫?望海さんの、「A、A、come back again!」のところ大好きなので音声差替えしないでほしい。もし断腸の思いでしなければならないときは望海さんの別の歌でお願いします。望海さんの歌を望海さんの歌で差し替えるスタイル。
歌の終わりに皆で静止、ポーズ。望海さん、真顔からの、ニヤリ顔。ここ好きな顔。
ご挨拶。最初は、この流れでここでMC?と思ったけれど、望海さんが今の気持ちを真っ先に私たちに言葉にして伝えたいと思ってくれたのかな。3月22日の東京公演千秋楽から約半年間、コンサートが延期になり、卒業公演が延期になり、公式から映像等のいろいろな供給はあったけれど、望海さんから直接、この間にあった様々なことについてやその気持ちを聴くのは初めて。再会したら、ちゃんと言葉にして伝えたい。そんな望海さんの誠実さが世界の果てにまで伝わるようなご挨拶だった。
望海さんが自粛期間中、エアコン新しく取替えた、と言っていて、え!私も!私もエアコン新しくした~!と、ちょっとおそろいだな、て…それだけですけど。
MCに入るときの声がちょっと高めで、どきり、としてしまった。今までも千秋楽挨拶のとき不意に「あやちゃん」が顔をみせることはあったけれど、それともちょっと違う、完全なる男役声ではない、男役に成るまえの声と云うか…、公演を経て楽が近づくうちにいつもの聞きなれた声に戻っていた気がするのだけれども。何せ望海さんも舞台の上で男役として観客に向かって話すのは久し振り、こちらも客席から舞台の上の望海さんを観るのは久しぶりすぎて、何だかいろいろと、感情がざわざわとして、正気じゃなかった。私が、です。
元気なZOOM BOYS!とZOOM GIRLS!そして望海さんと観客、いつだって僕らは。
このとき歌う望海さんの背後に、皆が思い思いのメッセージを公式ペンライトに記してアクションしている映像が映っているのだけれど、目の前では望海さんが歌っている。映像も見たい…しかし生身の魅力に抗うことが出来ない…、故に、BDに全映像完全収録して下さい。映像だけを収めた1枚が欲しいです。
SHE BANGS。翔くんの夢女になる1秒前です。深くかぶった帽子の下の大きな瞳からウィンクが飛んできたときは「殺られる」と思いました。「ちょいS」と云うコピーは翔くんには似合わないのでは?翔くんはSじゃないよな、と思っていたのですが、SどころかSSSですよ。SステキS最高S屍になる。SSSです。
ちなみに、歌詞がけっこうきわどいのですけれど、翔くんは全部の意味を理解して歌っているのだとしたら翔くんは本気で一億総彩凪の夢女にする気なんだな、てことでいいんですね?????
洋楽にうといのでまったく知らなかったのですが、ケルティックなこの歌は何と云う歌なのだろう、とても好き。宝塚ではあまり聴くことのない曲だな、と思っていたら友人が、エド・シーランの「Nancy Mulligan」と云う曲だと教えてくれました。昔、宗教の違いで結婚を許されなかったエド・シーランの祖父と祖母が駆け落ちをした。だけれど今までも、そしてこれからもずっと二人は幸福でありつづけることでしょう、そう云う歌詞の歌でした。アイルランドとイギリスの戦争と宗教の歴史が垣間見える歌です。そんな祖父母の昔語りを聴いて育った自由な現代に生きる孫が、祖父母のロマンチックな物語として、クラブで女の子たちに歌って聞かせているような、そんなイメージの場面。
曲も物語があってとても好みだけれど、この歌を歌う望海さんの声、歌声が格別に、とても好きで好きでたまらなく耳から離れないので、いつでもどこでも聴くことができるように音源が欲しいです。もう欲しがりになってしまって困る。
娘役さんたちの振付もアイリッシュダンスぽくて好き。横一列に並んで足をクイッ、と持ちあげてから爪先で床に半円を描く、そして顔の横で手のひらをひらひら、ってするのとってもコケティッシュ。
望海さんに思いっきりカブってくる諏訪くん。望海さんに構って欲しくてちょっかいだしてくる、望海さんに追いつきたい追いこしたいと思いながらも憧れている少年と、それを、まだまだおまえには早いよ、もうちょっと大人になったらな、的にかるくあしらう望海さん。ねえ、こっち向いてよ!とばかりに望海さんのスーツの裾をひっぱる諏訪くんに、大人の余裕の微笑で、やれやれ、って顔する望海さんが、いきなり諏訪くんの腕をぐいっ、て引っ張ったとき、え?!何するの?ちゅーでもするの?!ちょっとドキッとしてしまった。(悔い改めよ)望海さんは諏訪くんのおでこを指で、ツン、てしたのでした。捏造はいってますけど事実しか書いていません。何となく、望海さんと諏訪くんの関係ってこんな感じかな、と思いました。これは完全に願望ですけどね。
とても、おさえた、低い声で、重く、静かに、水底からゆるやかに水がわきでるように歌いはじめる。うつりゆく音の流れがとても自然で、息をするように歌う望海さんの音域は地獄の底から天空の果てまであるのでは、と思う。それにしても背景の「ノ ゾ ミ」が気になって仕方がない。舞台セットにカタカナを仕込むのは齋藤先生の趣味なのか。
煌羽様に、「悶え苦しむがいい!」と言わせたかったための場面なのでは。
ショッカー軍団がちゃんと、「イーッ」って言いながら登場したのが二重丸。
ダーティLEO様に群がるダーティLEO軍団の図はまさに、そうそうこう云う煌羽様が見たかったむしろ煌羽さまの日常ってこうなんでしょ。我々の考える煌羽さまそのものでしたね。
いろいろな特撮などの要素が混在していると思うのだけれど、私は映画『パタリロ』を思いだしました。原作は履修済みだと思うけれど、映画も齋藤先生ぜったい好きだから観て下さい。(私信)
もっさいコートにマフラー巻いたなんかかわいい人でてきたー!冴えない青年探偵設定かと思いきや、客席や舞台の上の娘役ちゃんにむかって「かわいー!あ、あのこもかわいい!」などと言いながら投げキッスしまくっていて、わりとモテモテくんぽいところをみると、何だけっこうパリピ設定なのか?(ジュリ~!!!)と思ったのだけれど、いや…、もしかしてコレは、ほんとうはかわいい女の子だーい好きでモテたいけど実のところぜんぜんモテない男子の妄想…?何だかその設定の方がしっくりクる気がする。だかしかし、そんな冴えない探偵NOZOMIの正体は、謎の正義の味方として巷で大人気の怪傑ZOMIなのであった!ほんとうはめちゃくちゃカッコよくて可愛いのであったー!
いやほんとにマフラーふりふり振りまわしながらスキップするNOZOMIくんめちゃくちゃかわいいのでこれでお芝居一本観たいです。あの髪型もとってもかわいいの。おでこ隠れているコトってあまりないから…。
NOZOMIがZOMIに変身するときの映像がキカイダーみたいなことになっているのだけれど、え、NOZOMIくんてもしかして、人造人間なの?アンドロイド?望海さんにアンドロイドの役を演ってほしいと云う私の夢が叶っちゃった…?
怪傑ZOMIのお衣裳は水さんのZOROのときのお衣裳なのかな、と思ったけれどちょっとキラキラしすぎかな…闇にまぎれこめない…。
ZOMIに倒されたダーティLEO様を手下の悪者ちゃんたちがちゃんと起こして手を引いて下手にはけていくのを見てにこにこした。LEO様慕われている…。
星空の下、ひとり怪傑ZOMIが歌う。誰かの幸福の為に闘うHEROの幸せは何処にあるのか、そんなHEROの孤独、切なさと憂いはEDの風景そのままで、構成がとてもいい。スタッフロールが見えたよ。提供はBANDAI。
サヨナラだけが…、…人生なん、て…♪吐息で歌うような、あの、タめ…、イヤホンで聴いて直接耳に入れたい。
バブリ~!私はバブル世代ではない。バブルの恩恵もバブル崩壊の憂き目もこの身で感じたことはないけれど、それでもその残像は後の世の様々なカルチャーに見ることが出来た。たぶん齋藤先生もそのクチだと思う。俺が考えるバブルってこんな感じ、そんなバブリー。
でた。SSSの男、SHOW-彩凪。あんな衣裳着て素で格好良いと思える人なかなかいないよ。もう彩凪翔か南条晃司(by尾崎南)かってくらいよ。翔くんの音がしそうなウィンクは一撃必殺のリーサルウェポンだ。100万$の黒曜石の瞳にピジョンブラッドに濡れた唇…、夜のNEO-TOKYOはSHOW-彩凪の帝国。どこのクラブも顔パスでVIP扱い。そんなカイザー・SHOW-彩凪。実は政財界の大物の御曹司なのだけれど、母親は正妻ではなかった。その母親が亡くなったあと、本家に引取られたのだが、そこには正妻の長男、咲奈がいたのであった…。
VIP客はお店が発行したプラチナカード的な名刺を持っていて、それを店の入口で意気揚々とまわりにみせつけるように掲げて入る。組子がギラギラした簾の中から自分の名前を記した名刺をイキりながら画面にむかって見せる映像、そんな当時のディスコやクラブの様子を再現した構成になっていて面白い。観客も、出演者の名前と顔が一致するので親切。
皆のバブル仮装どれもステキだけれど、華蓮エミリちゃんが圧倒的優勝です。特にあの完璧なソバージュ!そしてあの前髪をいかに立たせるかに皆、命をかけていた、前髪で勝負は決まる。
煌羽くんは、普段着ですね。もしかしたらパジャマかもしれない。
沙月さんはちょっとイイ女系の、夜の六本木は顔パスの業界人。あのスーツは絶対にヴェルサーチね。アクセサリーはシャネルで統一。
みんな自分に似合う設定のお衣裳で、流石。ほんとタカラジェンヌはどんな服も着こなしてしまうのすごい。
渡辺美里はまだ青くて、哀しくても嬉しくてもいつもほんのすこし傷ついていたあの頃の歌。私が、と云うか、そう云うティーンエイジャーたちの歌だった。
すわんちゃんのポーズ、渡辺美里のアルバムのジャケ写を忠実に再現していて、うわー!てなった。
齋藤先生はキューティハニー大好きだよね。うすうす気づいてたけど、もうバブル関係ないよね。完全に選曲が、僕が考えるバブルっぽいもの。になっている。
バブルと云うより90年代のヤンキー文化みがある望海バブル風斗さん。「I LOVE YOU SAYONARA」望海さん、こんな声もでるんだ…、さっきまでと歌い方と云うか、声の種類、声の質感、声をだしているところがぜんぜん違うじゃないですか…。極上のヴェルベットが砂まみれになってザラついた感触がまとわりつくのに、肌にのこるのはうるわしいほどのなめらかさ…、みたいな、そんな声。抉られる。背景の映像はヤンキーだけど…。このときのアイドルっぽいお衣裳好き。ジャケットの裏地が浅葱色で、デジャヴ。
学園天国。楽しそうにジュリ扇ふりまわす望海さんがかわいい!!!銀橋をわたりながら学園天国を歌う望海さん!もう!かわいい!最高にかわいい!!!!!学園天国マジでバブル関係ないけどもはやそんなことどうでもいいかわいいかわいい望海さんのかわいいがバブル…。もしダメならこの僕は、もう!グレちまうよ~♪のところの、「もう!」の言い方が可愛い!!!
愛すみれさん、ソロで銀橋渡り!いい~!いいなあコンサートと云う演目のいいところ、齋藤先生の演出のいいところ、って娘役さんが大活躍するところだよね。本公演ではひとりで銀橋を歩く演出になかなか巡り合えない娘役さんが銀橋をひとりでわたる。とてもいい。そして、この演出が可能になったのは、大劇場で公演をすることが出来たからだと云うことに気付く。
フラミンゴカラーのふわっふわでキラキラなお衣裳で銀橋をひとりでわたる、野々花ちゃん!最高!!!
国内外にプライベートビーチを100個(それ以上は数えるのやめた)もっていそうなLEO様。星加くんはそのうち男も女も泣かせそうなKIKENな感じがする。煌羽くんの弟子感ある。桜路くんは不動産たくさん持っていそう。歌舞伎町の裏帝王だな。
諏訪・彩海・真地。なんかぜったいトラブル起きそうな組合せじゃない?諏訪くんのジャケット、タンチョウヅル柄…?すごく気になった。そして私もそれ着たい。彩海くんはお姉さま(血縁関係ではない)から月100万くらいお小遣いもらってるでしょ。真地くんは闇金の鉄砲玉で真っ先に大阪湾に沈められるけど何故かちゃっかり助かってしまうアンラッキー・ラッキーボーイ。…やっぱりバブル関係ないな…。
映像で手拍子指導してくれる親切さ。声が出せない観客の代わりに「キャー!」て黄色い声も文字で入ってる。FU-FU-FU-FU-!!!て言いたかったなあ。それそれそれそれはヲタ芸みあるけど。サングラスはずしたら噴出しちゃうほどあどけない目をしたアイツ♪て誰のことだろうね???私は咲ちゃんを思いうかべました。(セルフアンサー)
世界でいちばん望海風斗!!!!!世界でいちばん愛してる!!!!!
NOZOMI MEGA ZOOM BANDの紹介。生の音。コンサートだから出来た、生のバンドによる演奏。宝塚は生オケが魅力のひとつだった。それが叶わない今、これはとても贅沢なことなんだと、あらためて感謝した。
翔くんからジュリ扇を受けとる望海さんのアクションも公演毎に違っていて、もうこう云うひとつひとつ全部をのこしてほしい。
翔くんの優しい歌声が力強く背中を見護ってくれるような、そんな「愛は勝つ」。振り向いたとき翔くんが、頷いてくれたら、けっきょく最後に勝つのは愛だな、て信じられるよね。
突然のマジック。上手から望海さんが現れたとき、なんとなくヴィクトリアン・ジャズを思いだしたよ。あ、望海さんがマジックをするのではなくて、望海さんはイリュージョンできえちゃう美女役なのね?了解です。あの手品、あやしいところはあるものの、ぜんっぜんわからないんですけど。ハァーイ!って箱からとびだしてきたのはひまりちゃん!望海さんがひまりちゃんになっちゃった!どっちもかわいい!!!そしてさっき箱のなかに入ってきえちゃった望海さんが下手からセリ上って登場!ふっしぎー!
「小雨降る径」と云えば、ベルばらのデュエダンですね。私は湖月さんと朝海さんのデュエダンが忘れられません。あれは小雨と云うより、血雨降る径だった。あんな肉食系肉なデュエダンみたのはじめて。
黒燕尾!ちゃんと黒燕尾も入れてくれて有難う、齋藤先生。こう云うスタンダードな宝塚をビシッ、と入れてくれるところ、好き。
今回のコンサートで凪望に目覚めそうだわ…。
翔くんの歌ではじまるのがいい。あの翔くんの、たゆたうような歌声が、観客を旅へと誘ってくれる。望海風斗の宝塚人生の軌跡をたどりながら旅をする、そんな歌。その旅は過酷で、ときに厳しく、導いてくれた先人はいつしかいなくなり、前を歩くものは誰もいない、道なき道を歩く、そう、道は自分で創らなければならなくなった、歩く、歩いて、歩いて来た、その果てに待つものは…。卒業を目前にして、望海さんの宝塚と云う世界の旅は終ろうとしている。もうゴールは近い。そのゴールを前にして、希んだものは手にすることができたのか。自分は、何を希んでいたのか。自分のなかに問いかける。確かに、手にしたものは、ここにある。でも、まだ、自分さえも知らないノゾミが、何処かにある。ゴールの先の、その、向こうにあるもの。まだ誰も知らない、世界が、待っている。まだまだ、「ノゾミ」は終らない。「ノゾミ」は、これからも永久につづいてゆく。
…いろいろなことがめぐって、じん、としてしまった。
「何が欲しかったの?ノゾミ、」まるで望海さんが自分で自分の名前を呼びながら問いかけているみたいで可愛いですね。それにしても自分の名前を連呼するってどう云う気持ちなんだろう。「ノゾミ」は汎用性のある言葉だからいいけれど、「サイトウ、サイトウ、悶え悶えたサイトウ」て言ってるようなものだよ。
君は誰?夢?それとも現?懐かしそうに、手をさしのべる望海さんに微笑む、ひまりちゃん。今回ひまりちゃんと組むことがおおくて嬉しい。パーソナルブックの、不思議そうに望海さんのことを見ていた女の子は、今、素敵な娘役さんになって望海さんのコンサートで共に舞台に立っているよ。
PE’ZのAKATSUKIで男役、娘役、全員での群舞。黒燕尾と黒ダルマがグラデーションのように入り混じる、その舞台は壮観。舞台中央に立つ望海さん。望海さんを仰ぎ見る組子たち。ノゾミ、ノゾミ、ノゾミ…、「ノゾミ」ていい言葉だな。未来に希望を感じる、まだ見ぬ、私の「ノゾミ」自分さえもまだ知らない、「ノゾミ」が、ある。この未来の、どこかに。
一幕、終。
【二幕】
プログラムの「アヤナギ先生」表記を見て、アヤナギ先生―?!学園ものキた…!ヲタクは学パロとか大好きだから!放課後とか課外授業とか大好きだからー!BL学園みたいなのを想像していたのです。BL学園とは、BびっくりするほどLルックスがいい学園のことです。そう、そう思っていたのです……………。まさかああくるとは思わなかったよね。あれ、元ネタちゃんとわかる人どれだけいるんだろう?もはや何のパロだか解らない若人もたくさんいるよね客席大丈夫?ポカーンとしてない?!?!
とりあえず、ふうこちゃんが美少女すぎてスベってましたね。あれはわらかしの場面なのだろうけれど、笑うどころか恋に堕ちたわ。学園のマドンナじゃん…。え、あのラヴレター、煌羽くんにわたすつもりだったの…?お父さん、許しませんよ。煌羽くんはダメです。あんなダサ眼鏡かけて草食系ぽくみせかけてるけど、あれは奴の本性ではない。初デートにさらっと一泊温泉旅行計画するような男よ(※9/18下級生トーク参照)もう危険なカンジしかしないよ煌羽…。アヤナギ先生、しっかり指導して下さい。アヤナギ先生は生徒に手をだしたりは絶対にしないと思う。ふうこちゃんからのラヴレターも(本当はアヤナギ先生宛の手紙ではなかったのだけれど…)自分を先生として慕う生徒からのファンレター的な意味で受け取ったのだと思うのです。アヤナギ先生への信頼があつい。
真地くんの学ラン姿が現役中学生にしか見えない。サッカー部。円満な家庭で何不自由なく生活していたけれど、突然の両親の離婚。大好きだった父親の浮気が原因だった。自暴自棄になって悪い友達と付き合うようになりグレかけるも、アヤナギ先生に救われ、心新たにやり直すことを約束するのであった…。いかにも金八にありそうな設定ですね。私の捏造ですけど。
このアヤナギ先生、いっけん、様子がおかしく見えるのだけれど、結論として、翔くんは何をやってもかっこいいな…。に落ち着くので、結果、キューティクルがすごいものごっつかっこいい人でしかなかった。
翔くんの関西弁を堪能できると云う充実のサービス。
愛すみれ先生が保健の先生のイメージにぴったり。どんな極寒ネタのコントも愛すみれさんなら何とかしてくれると云う安心感がある。
黒板(ホワイトボード)の落書も毎公演違っていて楽しい。アヤナギ先生の顎に容赦ない106年雪組の生徒たち。これ絶対に毎回写真に撮っている人いるはずなので、これらの写真や修学旅行や運動会などの楽しい想い出を収めた106年雪組の卒業アルバムだして下さい。
ノ、ノ、ノゾミの大爆笑♪キレッキレの翔くんのダンスが素晴らしいですね!
金八からのドリフ。もう齋藤くんは昭和から戻ってくることが出来ないの…?
愛読者大会か。(伝わる…?)「風呂じゃねぇよ!」の望海吉村さんがかわいい。望海さんに何させとんじゃヨシマサて思ったけど。(ヨシマサにソッと袖の下)
貧乏と云う境遇から生まれる様々なことをネタにする、それは古典やその他の作品にもよく見られる、さほどめずらしくないこと。だけれど、何故、このコントのなかで「貧乏」と云う言葉にザラついた感覚を覚えたのか。「貧乏」と云う言葉を殊更に強調して笑いのネタにする、そこに何の意味も感じなかったからかもしれない。貧乏をネタにするとき、その根底に潜む悲哀を理解し、そのうえで悲哀を笑いに変えることで強さとする。それをまったく感じないネタに、不快感を覚えてしまった。それはまるで何ひとつ苦労をしたことのないマリー・アントワネットが「貧乏ごっこ」をしているかのようだった。役者の熱演が素晴らしいだけに、それを軽くネタにしてしまった演出家の罪を考える必要がある。あと、「貧乏役者」と云う肩書きがなんか嫌だなあと思ったよ。これは個人の感覚にすぎないのだけれど。
上記については人それぞれの捉え方、感じ方があると思います。
「ババァ」というのは絶対にやめてほしいと思った。あそこで「ババァ」と云う言葉を使う必要性ある?あきらかに「ババァ」なんて言わなさそうな登場人物に「ババァ」と言わせるその意外性で笑いを誘おうと云う意図なのだろうけれど、笑えないよ。そこには、『星逢一夜』の泉は「ババァ」なんて言わない、キャラ崩壊にも程があると云う憤りもある。
ワンスも20世紀も決してお金持ちの役ではなかったと思うけど…、まあゴージャスといえばゴージャスだったな。
だから!泉は!そんなことしないよ!もはや泉ではないのかもしれないけれど、「桔梗かよ!」あの美しい想いでの花を、そんなふうに扱ってほしくない。何かめんどうくさい原作厨みたいなこと言ってる気がするけど、パロディにはパロディの矜持と云うものが存在するのだ。そこにリスペクトを感じないパロディは許容できない。
これ、石田先生、上田先生や生田先生にはどうやってお話したんだろう。ウエクミせんせい大丈夫なんかな、怒らんかったのかな。
演者にはなにひとつ悪いところはない。むしろその演技は最高で、おもしろかった。演出家の意識の問題です。
花束さんのお誕生日だった日の公演では、「お前、今日お誕生日だろう、入るか?」と熱湯風呂をすすめていた鬼おっとう。花束息子ちゃん、「ううん、いい」あっさり笑顔で断る。ぶーけちゃんハピバ!
「おっとう、頑張ってたんだねー」等々、息子たちにほめられて、「そうじゃー」てイイ気分になっている望海吉村さん。うん、ほんとうにおっとう頑張ってたもんね。でも、それに驕ることなくひたすらストイックに生きてきた吉村さんが「頑張った自分」も「パリで歌を歌っていた自分」も「かっこいい自分」も全肯定しているの、なんかにこにこしちゃったな。調子にのってる吉村さんかわいい。
突然のロベスピエール。突然、歌いだすその歌声のクオリティが高すぎてビクッ、となるよね。ギャップ激しくて笑った。
マシンガン持った彩凪土方さん。浅葱色のだんだら羽織と機関銃。(セーラー服と機関銃みたいに言う。)
めんどくせえめんどくせえと言いながらめんどくさがって何事もやりとげない、ゆるーい翔くんも趣があって良い。四連休フルに活用しそうな翔くんが、「何もしなかった寝てた。」とか言うの最高じゃない?そんな凪様も好き!
この現代で、「純日本人」と云う言葉を使ってくるところ、ワザとなんか?と思うほどに目も耳も閉じすぎじゃない?どれだけ世間から隔絶されたお城に住んでいるのだ…。宝塚は夢の世界だけれど、この現実に存在し今を生きている劇団なのだから、しっかりと目をかっぴらいて耳をすましてほしいなと思う。
齋藤先生のショー大好きだし、演出家としての齋藤先生の作品も好きなんだよ。
その時代では問題とされていなかったことでも、時代が変われば、その問題が浮き彫りになり、考えを改める必要があると云うこと、創る側も観る側も理解しながらエンターテインメントを楽しみたい。
嫌な思い出しかないソファの上で、かわいい芸者さんにかこまれて調子にのってる吉村さん。調子にのった吉村さんかわいい。よかったね吉村さん(にこにこ)。
雪の精、千早真央ちゃん&麻花すわんちゃんとオスカーおじさんが降臨した望海吉村ロベスピエール貫一郎さんの漫才、毎公演違うネタ披露しているのほんと面白いしすごい。めっちゃ早口長台詞で雪の精ちゃんズにお説教するオスカーおじさんが降臨した望海吉村ロベスピエール貫一郎さん。そのお説教を右の耳から左の耳へとうけながす雪の精ちゃんズ。
ある日ね、この雪の精ちゃんズが例のソファの上で一緒にならんでおててをぎゅ、って恋人つなぎしてめっちゃイチャイチャしてたの。もうすっごいかわいい!んだけど、そんなとこでそんないちゃいちゃしてたらヌードルスさんの怨霊がでてきちゃうよ!?ヌードルスさんがデボラといちゃいちゃしたかったのに出来なかった呪いのソファ…。
リリー・ガーランドが「名前を言ってはいけないあの人」みたいな扱いになってる。20世紀号に乗って…ほんとうに都市伝説になってしまったな…。
ところどころに20世紀号に乗ってのパロをみかけるとフフッ、てなる。20世紀号楽しかったな。
オチどうするのかな、あ、これオチないやつだ。どうすんだろう。まさかタライ落ちてきたりしないよな?セットが壊れたりとかしないよな?!(ドリフの定番オチ)結局、トップスターさまの「かわいい」がオチでした。ちゃんちゃん。
ヴェートヴェンが裕福なイメージまったくないけどね!
望海さんは喜劇も出来る…、ほんとうに喜劇役者としても最高じゃない…?雪組子もみんな最高におもしろかった!コメディもっとたくさん演じてほしかったなあ。『20世紀号に乗って』が都市伝説公演のようになってしまった今、望海さんの喜劇はツチノコ級になってしまったから、望海風斗の喜劇を観ることが出来たこと感謝したい。齋藤先生、有難う。
世界観180度変わって、白いお衣裳の煌羽くんと野々花ちゃんが上手、下手から登場。すっごいキラキラしてる!まさに、これぞレビューの幕開き。今、このときからレビューが生まれる。
Aver.は主に花組時代のメドレー。途中、89期生初舞台のロケットが入る。89期初舞台ロケットのお衣裳、ハートモチーフでとても可愛いかった。今回、そのお衣裳は着ていないけれど、かわりに手でハートをつくる望海さんがかわいい。
TAKARAZUKA舞夢!をチョイスするあたり、望海さんのコンサートだー!てかんじがする。
CONGA!!テンションあがるー!CONGA!!キた!てなった瞬間、スッ、て背筋が伸びたもん。眼もカッ、てなった。すべて黒い太陽のせいさ~CONGA!!拙者CONGA!!大好き芸人でござる。
オーシャンズ11からは「JUMP」。ベネディクトのテーマじゃないんだ?!「愛した日々に偽りはない」でもなくてJUMP!お前は飛べる、きっと飛び越せる、どんな壁もどんな崖も、JUMP!歌詞がコンサートにピッタリ。まさに、『オーシャンズ11』でベネディクトを演じた望海さんは壁をJUMP!して飛び越えた感があった。その飛び越えた先が、今、なんだよね。しみじみ。
Mr.Swing!…TAKARAZUKA∞夢眩…、蘭寿さん無双。
雪組生のEXCITER!!新鮮―!EXCITER!!と云えば花組の顔。ナウオンで望海さんが、「雪組の皆はちょっといやかもしれないけれど、」的な事を言っていて、望海さんもいろいろ考えるところがあるのだろうなあ、と云うか、望海さんすごい気ぃつかい屋さんだな…。でも、大好きなEXCITER!!を大好きな今の雪組で観ることができて、嬉しかった。雪組には雪組のEXCITER!!があった。
『太王四神記』から「チュシンの星の下に」。望海さん新人公演初主演作品。当時そのままに、銀橋でひとり、歌う。これほんとCSで放送しないよね。版権…、BD収録は大丈夫だよね。
春野さん時代から、真飛さん、蘭寿さん時代の舞台を中心に、望海さんのタカラジェンヌとしての軌跡をたどりながら、望海さんを育んだ花組時代をめぐる旅のようなメドレーだった。春野さん、真飛さん、蘭寿さんにもこのコンサート観てほしいなあ。あの下級生だっただいもんがこんな立派なトップスターになりましたよ。
それにしても、藤井ショー率高くない…?“!!”だらけだわ…。
望海さんも組子も、皆、純白のお衣裳で、その煌めきが眩しくて、そしてすこしさみしくなった。
Bver.は、雪組トップ時代を中心としたメドレー。聖海くんと羽織さんが、夜が明ける瞬間のような照明のなかで「ひかりふる路」を歌う。やがて、舞台中央から“彼”が現れる…。セリ上がりが使用できるのも大劇場ならでは、だよね。やっぱり革命の寵児、ロベスピエールの登場はこうでなくては。
望海ヌードルスと諏訪ヌードルスのデュエット。本役さんと新公役の子がいっしょに、おなじ役の歌をデュエットするなんてそうそうないことだよ。映像には、本公演の映像と、新人公演の映像。東京公演では上演することができなかった『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』の新人公演。どれだけ悔しかっただろう。私も手元にあるチケットをみつめて泣いたよ。観たかったよ。何だか、いろいろな願いが救われた世界がそこにはあった。
望海さんが諏訪くんをまっすぐみつめる眼差しは慈愛に満ちていて、諏訪くんはその望海さんを懸命に、ひたむきにみつめている。こうやって、受け継がれてゆくのだな。
DIARY。彩海くんのカゲソロで望海さんがひとり、踊る。ひろい、大劇場の舞台はすべて望海さんのものだった。なにか、いろいろな公演を想いだすような振付だった。望海さんのダンスは潔い。足の爪先から指のその先まで、魂ぜんぶで踊る望海さんのダンスが大好き。
Cver.寸劇のあと、月から降るひかりのしずくが人のカタチになったかのように、真彩希帆さん登場。
「You Raise Me Up」
Youは真彩ちゃんのことだよ。こちらこそ、いつも真彩ちゃんに勇気づけられている。
「輝く未来」ようやく、めぐりあえた大事な人…♪で、望海さん静かにセリ上り。月に雲がかかったような仄暗いなか、振向くとそこに月あかりがさしたようにライトが当たる。ここで。この歌詞の。このタイミングで。なんて粋…。
望海さんと真彩さんのデュエット。この世で、これほど自分とぴったりと合う歌声を持つ人とめぐり逢えるなんて、なんと云う幸運。と云うか、強い力をもったふたりがおたがいを引き寄せたのだろうな。そしてふたりとおなじ時代に生まれた私たちにも、その力のひとかけらがあるのだ。ようやくめぐりあえた、大事なコンビ。(と、そのトップコンビにめぐり逢えた私たち)
真彩ちゃんを背中からぎゅ、と抱きしめて、その腕のなかに在る存在の愛おしさを感じるようにふるふるとゆれたの、百花先生…素敵な振付を有難うございます…。さすがももさり姉さん…。最高に幸せな気持ちになった。
望海さんと真彩ちゃんのトーク。自分の言葉ではっきりと、まっすぐに言葉を発する真彩ちゃんのトーク大好き。聴いていて気持ちがいい。なんかふたりの距離がぐん、と近づいていて、ああ、今、トップコンビとしてとてもいい関係が築けているんだろうなあと思った。夢夢しいデュエットがなかった?私にはいつだって夢だったよ、ふたりのデュエットは。
私は、トップ娘役が相手役であるトップ男役が卒業を決めたとき、同時に卒業することを、美しいカタチ、として賛美することに苦い思いをしていた。添い遂げ、と云う言葉もきらいだった。同時退団をしないと、娘役は居座り、図々しい、空気が読めない等言われ、叩かれる。そう云う風潮が嫌でたまらなかった。娘役には娘役の人生がある。キャリアがある。昨今、男役よりもずっと下級生のまま、娘役はトップに就任する。トップになった娘役の宝塚人生はどうしても短くなってしまう。もっと娘役として舞台で活躍する姿を観たかった。娘役ファンとして、それを願うのは何もおかしなことではない。勿論、娘役さんが自分で選んだ道がいちばんであり、心から同時退団を望むのなら、その決意を尊重したい。それと同時に、同時退団を選ばなかったとしても、その意志を尊重したい。すべては、「自分の意志のままに、決めてほしい」そして、選んだ道がどんな道であっても、周囲がその決断についてとやかく言うべきではない。だから、トップ男役のファンである自分は、絶対に、相手役の進退について何かを言うことはしないと決め、そして、その娘役がどんな道を選んだとしても、心からエールを贈りたいと思っていた。
真彩さんは望海さんと同時に卒業することを選んだ。真彩さんが100%自分で選んだ道ならば、嬉しい。大事なのは、「自分で選ぶこと」。
真彩ちゃんの娘役としての舞台を、もうすこし観ていたかったと云うのも本音だけれど、さまざまなめぐりあわせで今このときがあると云うことも、幸福だと感じている。
『ME AND MY GIRL』ランベスウォーク。真彩ちゃん、両手でスカートをクイッ、と持ちあげて胸をそって顎をあげた瞬間、「サリーだ!!!」純白のドレスが一瞬で赤と白のキュートなワンピースに見えたもん。
望海さんのビルすてきー!
ミーマイではランベスウォークがいちばん好き。
一瞬で、空気が変わった。最初の音が鳴った瞬間、きた…、息を呑んだ。「私が踊る時」望海・真彩で『エリザベート』の上演を望んだ事はないけれど二人の「私が踊る時」を聴いて、このふたりがどうトートとシシィを演じるのか、とても観たくなった。今までいろいろな役者が演じてきた、それぞれまったく異なるトートとシシィを観てきた。望海真彩が『エリザベート』の世界をどう解釈して演じるのか。今、とても興味がある。このふたりの『エリザベート』が観たくてたまらない。
ボン・ヴォヤージュ!の声で、舞台は一変。ピンク色のお衣裳で組子が勢ぞろい。SUPER VOYAGER!やっぱりこの歌好きー。あの日を想いだすよね。いろいろな組子にワンフレーズ、ソロがあるのもいいなあ。
望海さん、ピアノの弾き語り。「Music is My Life」このコンサートもりだくさんだな。
望海さんの横顔があまりに美しく、その眼差しの真摯さに、魅入ってしまう。譜面を目で追いピアノを弾く様子は、他ではみたことのない、望海さんの表情だった。ピアノを弾く為にあったかのような、望海さんの指の美しさよ。
給水タイム。日替わりでメンバーたちがお水を持ってきてくれる。ごくごく望海さんを見ることができる。このとき使用するタオルハンカチは望海さんグッズのもの。毎回違う。あ、今日は黄色だ。今日は緑。私も公演の時は望海さんのタオルハンカチを持っていくので、色がカブるとちょっと嬉しい。
他メンバーを呼んでのトークタイム。こちらも日替わりメンバー。
真地くんの「チャーハン事変」は神回だった。望海さんによる真地くんと彩海くんの真似が上手い。特に彩海くんの真似。くまの〇―さん級の事件だと思う。そして、汗っかきの真地くん、塩分補給は大事だけれど、それよりも血圧が心配だよ。雪組はほんとに爆弾がいっぱいいるね…。
煌羽くんの、「望海さんとデートするならどんなデートプランを考えるか」と云うお題の、ガチの設定にちょっと退いた…(笑)いや、ちょっと…、離れようか?(NZMセキュリティ隊出動)
一般公募でリクエスト募集した歌の上位を披露。
「ひとかけらの勇気」『スカーレット・ピンパーネル』
めちゃくちゃ気持ちよさそうに歌うなー!お芝居のなかで歌うと、また少し違う歌になるのだろうな、と思うから、望海さんで観たいものがどんどんふえていってしまう。
「かわらぬ思い」『ブラック・ジャック 危険な賭け』
望海さんが間黒男を…!(違う)この歌、大好き。望海さん、ヤンさんのビデオたくさん観たんだろうなあ。
「愛の旅立ち」『ザ・レビューⅢ』
望海さんが歌うその背後に、望海さんの今までの舞台の映像が映される。いきなり貧ちゃんで、ちょっと歌の重厚さとのアンバランスに笑ってしまう。望海さんの舞台人としての幅の広さと厚さに感嘆。
組子がNZM!!Tシャツやパーカーを着て登場。みんなきれいに着こなしている。翔くんが片袖だけ、グッ、とめくりあげていて、二の腕からの肩まで披露してくれた。美しい。
ぜったいクるのはわかっていたけれど、それでもリクエストしたかったからした!ENDLESS DREAM!!!望海さんも大好きな『BLUE MOON BLUE』、そして齋藤先生とくればこれはもう…満を持しての。これほど望海風斗の宝塚集大成に相応しい歌が他にあろうか。いや、まあ他にもたくさんありますけど、これは聴きたかった。歌いたかった。最初に着ていたお衣裳で望海さん登場。思えば、あのお衣裳(ポスターのお衣裳ね)は、ENDLESS DREAMのための衣裳だったんだな…。
お化粧を変えているわけではないのに、さっきまでとぜんぜん違う顔をしている。劇場ごと、空気ごと、世界ごと、歌のなかの世界に変えてしまう。望海さんの歌は物語。
また安寿さん時代の歌だー!ハイパー・ステージ!望海さんが宝塚の何を観て宝塚ファンとしてすくすく育ってきたのかがわかる選曲だなあ。
BMB主題歌。ゆらゆらとゆれる、圧倒的存在感の檀れいさまの赤い花が観えるよう。このコンサート、マミさんにも観てほしいよ。
夢は世界を翔けめぐる。これ、確か東上しなかった作品で、映像で観たのだけれど、主題歌とてもいい歌だよね。併演の『花の業平』は東上したのだけれど(そのときのショーは『サザンクロス・レビュー』)望海さんに演じて欲しかった日本物のひとつです。もうひとつは『紫子』これはグラフ誌上でちょっと夢が叶った…。
「ミレニアム・チャレンジャー」どうしてこの曲を入れたのだろう、て最初は思ったのだけれど、歌詞を考えると、このコンサートのテーマでもある、未来や希望、出逢いを感じる歌だった。でもこの歌でいちばん好きな歌詞は“愛の反対 無関心!”です。その通りだよな。1000days劇場公演最後の公演で、私的にもとっても思い入れのある公演でした。
「Joyful!!」望海さん、縁がありますね、この歌。水さん時代の雪組の歌。
幕が降りそうになるのをストップ!させて、ちょっと息をきらせた感じで望海さん、「もう一曲歌いたいよね~?」何曲でも何十曲でも永遠に聴いていたいです!!!
あんなに歌って踊って、ひとつも息乱れてないよね、望海さん。どんな肺してるのだろう。神に愛されし肺…。
例の齋藤先生作詞のNZM!!主題歌を全員で。映像にはお稽古場風景。映像も観たい!でも、目のまえに在る望海さんも観たい!!
望海さんの、やったー!やりきったー!笑顔。最高。
映像にはお稽古の様子と、スタッフロールがながれる。あれは、公演が延期になると決まった最後のお稽古の日の映像なのかな。こんな映像まで見せてもらってもよいのだろうか。望海さんと雪組メンバーの大切な時間を、私たちにも見せてくれて有難うございます。つらかった、哀しかった、不安だった時間もすべて、救われたような気持ちです。この、NOW!ZOOM ME!!に。
何かの役を演じるのではない、望海風斗という舞台人を魅せるコンサートという世界だから、男役という枠から自由になっている望海さんも在て、だけれどもやっぱりこの舞台の上に在る望海風斗はどこまでも宝塚の男役だった。この至福を感じる事が出来るあとすこしの時間を大切に、大事にしたいと思う。
アンコールは、「夢をあつめて」CDで何度も繰り返し聴いた歌をやっと生で聴くことができた。望海さん、NZM!!Tシャツにジャケットを羽織って登場。腕をださないところに望海さんの男役としての矜持をみた気がする。
もう一度、メンバーを呼んで、ご挨拶。
最後、ゆっるーい感じで、「ばいばーい」てタオルマフラーを手にした望海さんの映像がお見送りをしてくれます。
終演の挨拶も、英語で望海さんが「今日は有難う!また来てね!」はい!また来ます!ずっとずっと、望海さんの舞台を観ていたい。このコンサートこそが、ENDLESS DREAM。
終。
いきおいだけで書きました。でもあと100倍くらい書きたいことある。