裏庭

宝塚。舞台いろいろ。

宙組『大逆転裁判』シアター・ドラマシティ公演

※ネタバレがある場合は警告、そしてネタバレ部分を白文字で記しますのでネタバレNGな方はそのままスルー、ネタバレOKな方は反転して読んで下さい。

※ゲーム未プレイの方はネタバレを踏まずにゲームをプレイして下さいどうかお願いします。

※宝塚版・逆転裁判1,2,3の話もたくさんします。書いてる人は逆転裁判初演~を一人で演じることが出来るくらい観ました。少し言いすぎました。

※うろ覚えで曖昧なところがあります。幻覚や幻聴をほんとうに観たと思い込んでいるフシもあります。ご容赦下さい。

 

 

BGMがゲームの音楽そのままで耳になじみがいいのは逆転裁判シリーズ共通。そうそうこれこれ、いろいろな意味で懐かしくなりましたね……。

 

亜双義を風色さんが演じるということは亜双義の出番は結構あるということなのだろうと思ってはいましたが、亜双義はゲーム序盤で命を落としてしまい早々に退場となってしまうため、どこからどこまでを舞台上で再現するんだろう?早々に退場はするけれど亜双義は重要登場人物の一人であり、存在としてはとても大きい。でも舞台上で活躍するとなると……という懸念は、まあ見事に吹きとばされたワケですが。今回の舞台でも、亜双義一真は死してなお、物語の重要な鍵を握る人物として描かれており、瑠風龍ノ介が亜双義そして亜双義、何を見ても亜双義を思いだすし亜双義のことを思ってエエ声で歌うし、その度に風色亜双義は「成歩堂、呼んだか?」と言わんばかりにちょいちょいでてくるし、そして何より風色亜双義の顔がイイ。とにかく風色亜双義が格好良いべらぼうに格好良い。あらためて、亜双義一真というキャラクターのゆるぎない存在感と、登場時から既に死んでいるという難儀な役をここまで存在感アリアリに演じることができた風色くんの演技力に感嘆するばかりです。

 

ヴォルテックス卿の執務室、大劇場でならあの大仰なセットも再現できたのかなあ。あの、ヴォルテックス卿の強大かつ巨大な存在感そのもののような執務室、宝塚のセットで観たかった。よし、本公演で上演しよう。

 

ヴォルテックス卿の「大英帝国へ来るまでは50日、ずいぶんお手軽なお勉強だったな」セリフがあったのは嬉しい。ゲームプレイしたときこのセリフに大きく頷いたわ。え、弁護士ってそんな簡単になれるんか?全国の弁護士さん怒るぞ?それともそれだけ龍ノ介に弁護士の才能があった、て言いたいのか?まあそのあたりは真面目に追及しないことにします。

 

配役発表になる前から、鷹翔くんが先かホームズが先かというくらい、もう既に観た記憶さえある鷹翔くんのシャーロック・ホームズは完全にあてがきでした。原作有りなのにあてがきとは?!鷹翔くんがホームズを演じることになったのはもう運命ですね。あの、ちょっとイラッとクるホームズ独自のオーバーリアクションの再現も完璧。

 

秋奈ヴォルテックス卿がホームズの圧にたじたじになってるのかわいい~いや、卿はそんなタマじゃないだろう……どういうつもりだ……我々を謀っているのか……?そして我々を、観客を謀ったまま大逆転裁判2上演へとつづいてほしい。気が早い。

 

異議あり!」からの♪蘇る真実♪はもうね、音楽がながれだした瞬間、滂沱。蘇る14年前。アニメーション風の登場人物紹介映像も、幕が上がったその向こう側に現れた登場人物たち勢ぞろいの景色も……初演を踏襲している、あの時からずっとつづいている、演目も役も継承されてゆくのだなと思うと何だか胸がいっぱいになりました。

イントロはじまった途端、考えるより先に手拍子うってしまった。もう体が憶えている。

 

初演の御剣パートを鷹翔くんが担当しているの、二番手役の立ち位置だからというよりも、七帆→悠未→鷹翔に、納得の宙組男役の系譜を強く感じてしまった。そうそう、宙組男役はコレよコレ。

 

ここ、舞台後方で登場人物たちがグループになって踊っているのだけれど、バンジークス卿にグレグソン警部が最敬礼したり、亜双義が成歩堂に手を振ったり、漱石さんとアイリスちゃんがわちゃっとしていたり目が足りないんですよ。そのなかでもしれっと皆に混ざって踊っている優希バンジークスさんからは特に目が離せませんね……常に顎を上げて、ちょっと胸を反らし気味に踊っているのがまさにバンジークス卿。でもちゃんと皆といっしょに踊っているところが真面目で可愛いですね!(優希バンジークスさんのワルツ観たすぎるからワルツ踊ってくれ~!!!)

 

鷹翔くんの長い手足が二次元キャラクターの、ホームズのあのアクションを正確に再現するのに有利なんだなあ。

 

第4場の帝都倫敦はファントムのパリの街をほうふつとさせるなあと思ったけど、風共の素晴らしき南部も思いだしたので、宝塚で描かれる外国の街並み&市井の人々てわりと国籍不明なところある。

 

舞踏会のシーンやっぱりあった。宝塚で上演するには舞踏会のシーンを入れるという縛りでもあるのか。るろ剣しかり、ハイローにまで捩じ込んできたときは驚いた。ハイローで舞踏会は力業にも程がある。でも今回は、仮面で顔が見えない、現場は人であふれかえっている、様々な人々が訪れる、という点で犯行現場にはもってこいの“舞踏会シーン”だった。

 

凰海漱石さん!優勝!!!もうこんなに12000点満点の再現、ある?????ゲーム未プレイの方、ほんとうにいかに凰海くんが大天才なのか解るので是非プレイしてほしい。特に仁王立ちして唇を噛みしめて天を仰ぐあのポーズ、生き写しなので。四文字熟語も完璧なので。あまりのことに声がでそうになって呑込んで喉から、ヒュッ、て音でた。

 

バンジークス卿が舞踏会場をうろうろしているのが気になる。猫ちゃんかな。

 

鳳城グレグソン刑事!フィッシュアンドチップス持ってる!ゲームするとフィッシュアンドチップス食べたくてたまらなくなるんだよね。ああ、グレグソン刑事……グレグソン刑事……。

スコットランドヤードのシーン。ここも初演を感じる。思いだしちゃうよね春風ディック・ガムシュー刑事をさ。

 

配役にあとから追加されていた水音さんのローラと奈央さんのパトリック。証言者として登場するのかな?と思っていたらモブ枠のみの登場で、それなのにわざわざ追加してまで?!わかる。登場させたいキャラクターたくさんいるよね。スキあらば他にも登場させたいキャラクターいたんだろうな。逆裁シリーズのモブて主要人物以上に個性バリバリだから絶対舞台映えすると思う。エッグ・ベネディクトさんとかどう考えても男役意識してるキャラクターでしょ。

 

美星アイリスちゃんのストップモーション、れぇれのマヤ(真宵)ちゃんを思いだすね。こういう初演を思いださせる小ネタちょいちょいはさんでくるのにっこりしちゃう。美星さん体幹バランス良すぎ。れぇれはけっこうたいへんそうだったもんね、それはそれでかわいかった~。

 

アイリスちゃんの、お衣裳はもう宝塚のお衣裳部さんに創れないモノはないので再現度の完璧さは、ええそうでしょうともわかっていましたというかんじなのだけれど、髪形。あのどうなってんだかよくわからない髪形まで完璧に……すごいね。造形もさることながら髪質が良い。宝塚のお衣裳とかつらに対するプライドと惜しみなくお金をかけるところを愛している。

 

アイリスちゃんのフルネームはアイリス・ワトソンなんだけれど、劇中では「ワトソン」について言及されることはなかった。このあたりのエピソードはまるっと省略されていましたね。ホームズといえばワトソン教授なので、このあたり気になる人はゲームをプレイして……それか大逆転裁判2@宝塚を待て、という感じですね。気が早いpart2

グレグソン刑事とアイリスちゃんの会話も観たかったな~。アイリスちゃんに媚び媚びなグレグソン刑事のアクションおもしろいので。なんとか捩じ込めなかったのかな~。

 

アイリスちゃんの存在、かなりかなりかなり重要です。ゲーム終盤にブッ込まれた情報にタコ殴りにされました。宝塚版にも登場している人物と深くつながりのあるエピソードはもはや最終兵器です。私は気絶しました。いや気絶はしませんでしたが叫ぶくらいはしました。物語の根幹に関わってくる事なので、当然、今回はそこへ触れてくることはないだろうと思ってはいましたが、ああ、この二人が……と思うと滾りましたね。

 

「刀……亜双義……」さすがに戦争……刀……亜双義……の連想ゲームは無理があるだろうようっかりフきだしたわ。もう、林檎……赤……亜双義、鰻……土用の丑の日……亜双義(なんでだよ)何でも最終的には亜双義に結びつけそうだよこの成歩堂。美星アイリスちゃんが部屋に入って来なければ背後から風色亜双義がエエ声で歌いながら登場しかねなかったね。

 

ゲームでも女王陛下は登場します。名前のみの登場ですが、まさに「最後の切り札」として。そのオールマイティカードを早々にあっさりきってしまうなんてちょっとズルすぎて笑った。でもこの限られた上演時間で事件を解決する方法としては最適な手段だと思うので、上手いこと使ったな、と思う。

小春乃女王陛下、ほんとうに大逆転裁判のゲームの中に登場しても違和感のないキャラクターづくりで大納得。ゲームのなかで見た気すらする。「お菓子がなければフィッシュアンドチップスを食べればいいじゃない」も大逆転裁判の女王陛下なら言いそう。いや、このセリフはどうよ?と思ったけど、確かに言いそう。

 

瑠風成歩堂くんの目が泳いでいる!人間の目てほんとうに泳ぐんだな。「グぐぐッ!」の定番アクションも瑠風くんの手足の長さが効いている。その横で同じくダメージくらってる山吹寿沙都ちゃんのアクションも見逃してはいけません。

成歩堂が両の手のひらでこめかみをパーンて叩くアクション、ちゃんと大仰なSE入っていてよかった。

 

実験劇場での瑠風成歩堂と鷹翔ホームズの並び……もえこってぃのシンメ感が抜群に活きていた。誰よりも背の高い成歩堂、ってちょっと脳がバグるんだけど、おなじく鷹翔くんも誰よりも背が高いので、成歩堂とホームズの相棒感はマシマシになってた。

 

バンジークス卿の「異議あり!」でおみ足を振りあげてからの踵落とし。予備動作無しで足を180度振りあげることが可能な優希くんの身体能力ならではの神業だった。でも、一回しかなかったよね?アンコール下さい。横浜公演では追加があることを願っています。何回だって観たいよバンジークス卿の華麗なるおみ足の神業。そして神の聖杯も何回でも投げていいし封をきったばかりのボトルも景気よくどんどん投げてほしい。傍聴人はそれを期待しているのだから。

それにしてもバンジークス卿のダメージモーションは悩ましすぎると思います。

 

バンジークスは日本人に対して怨嗟の念を抱いている。でも、その理由をここで明かすことが出来るのか?無理じゃない?当然、その理由は明確にされないままだった。こうやって匂わせながら投げ散らかしたまま回収されない伏線が、劇中にいくつもある。

 

瑠風成歩堂と風色亜双義の並びも、見事なバランス。二人とも身長175cmか……。同じ志を抱き、共に切磋琢磨し対等に肩を並べて歩いてゆく“親友”感が倍増しまくっていたよね。

 

寂寞の海へ失えていった……♪切ない!亜双義が歌うと切ない!!!!!どんな思いで亜双義は、亜双義は……うううっ……

額に赤いハチマキをなびかせて腰に狩魔(日本刀)携えた亜双義と、亜双義の赤いハチマキを固く結んだ狩魔を手にした成歩堂が二人でならんでいる姿、何とも言えないですね……意志を受継いで、歩きつづける、親友の魂と共に。泣いてしまう。というか、冷静に考えると瑠風くんと風色くんが学ラン姿で並んでるの、破壊力が凄まじすぎるわ。こんなことが合法であってもよいのか???

 

というか、宙組子、みんな歌が上手いな?!歌えるとかいうレベルでなく下級生に至るまでみんな歌がものすごく上手い。

 

宝塚におわす恋愛の神様の力にはやはり抗えなかったのか……。成歩堂と寿沙都のあいだにある心のつながりは「恋愛」ではないと思っています。ですが、瑠風成歩堂は山吹寿沙都にほのかな恋心を抱いている設定になっていた。成歩堂め、色づきおってからに……。確かにゲームでも二人は、いずれ恋愛関係になるのではと思うところはあった。でも、明確にその関係性に名前を付けないところが良いところであると思っていた。のだけれど、瑠風くんとひばりちゃん…………アリだな?!かわいいな?!瑠風成歩堂と山吹寿沙都……これ、イケるな?!と思ってしまったから、宝塚の呪いは強い。でもほんとうにかわいかったんだもん……瑠風成歩堂と山吹寿沙都ちゃん……好き

 

ちょいちょい亜双義と成歩堂のデュエダンはさんでくるよね。

 

「亜双義が英国でやらなければならなかった事とは何か」この設定もチラつかせてくるんだ。これは、“成歩堂を密航させてまで同行させた確固たる理由”につながるので、まあ必要といえば必要。この理由がなければ、“ただ親友と離れるのがいやで親友を密航させて留学先に連れて来た”みたいになっちゃうもんね。

 

寿沙都ちゃんの、♪愛でもない恋でもない……この気持ち、とても素敵。そう、愛でもない、恋でもない、けれど、傍にいたい、力になりたい、そういう存在はいる。そういう気持ちもある。まあ、瑠風成歩堂と山吹寿沙都ちゃんの関係は恋愛でもいいな、と思っていますが……

 

戦争と平和』膨大な本が収蔵されている国立図書館で今更借りる人もなく埃をかぶっていたのだろう。それがまさかの手あたり次第に本を借りまくっていた日本の留学生に借りられてしまうなんて予想だにしていなかったことが起こってしまった。まさに、夏目漱石さん、ここでも不運をひきよせてしまう憂鬱の紳士だ。

 

優希バンジークスさんのアグレッシブなシャウトソングよかった。優希バンジークスさんは本家よりもちょっと、やんちゃなのかもしれない。やんちゃなバンジークスさんも良い。

 

やあ客席降り!久し振り!待ってたよ!客席降りのときの振付は2のときとほぼ同じかなあ。そこかしこに初演アドバイザー・蘭寿とむの仕事を感じて胸が熱くなるね……。

間近で観た瑠風くんの背中には少年と青年のあわいのような清々さがあった。瑠風くんには「青春」という清清とした痛みを伴う言葉が似合うなと思いました。瑠風鷹翔の二人に感じるものはまさに青春の光と陰のような関係性です。

 

汝鳥メニクソンさんまで「グぐぐッ!」やるとは思わなくて、いちばん笑ったかもしれない。

 

天彩ニーナ、ひとりシリアスキャラで別作品のキャラクターのようだったのに、高速回転で「きゃああああああ!!!!!」やっぱり逆転裁判のキャラクターだった。天彩ニーナは、ある意味この事件という名の“物語”のヒロインだと思っています。

 

大逆転裁判、トンデモ設定やトンチキ現象、ふざけているような展開でありながら、その物語のおくに在るものは深く重く、哀しみに満ち々ていて、今回の事件の顛末も、国と時代に翻弄されながらも必死で生きようとする人の想いが其処には在った。宝塚・大逆転裁判はオリジナルの物語だけれど、大逆転裁判の根幹にあるものを理解して創られた脚本だと思いました。鈴木Kせんせいほんとうに逆裁シリーズ好きだよね。それはとてもよく伝わってくる。

 

陪審員のなかに真宵ちゃんみたいな霊媒師はいるし、ローザイクさんの名前もでてきましたし、ここに登場していなくても、この大逆転裁判の世界にはみんな存在してるんだな。あの人も、あの人も、そしてあの人も……

 

↓以下、物語の結末に関する重大なネタバレを含みます。

 

漱石さん、原作で生存している登場人物を死なせるわけないと思っていたので絶対に生きていると思っていたけれど、めちゃくちゃ絶妙な再登場の仕方だった。劇場も沸いた。ちゃんとワガハイ(猫の名前だよ)も登場したのも良い。法廷に駆け込んでくる凰海くんの走り方めちゃくちゃ漫画走りだった。るーみっくわーるどにいそうなキャラクターだよ、凰海くんが。

 

↑ネタバレ、以上。

 

陪審員の人たちももっと活躍してほしかったなあ。最終弁論やってほしかった。これは釈の都合で仕方なく削った感がある。

 

サイバンチョの嵐之くんがまた、シブい味だしてましたね。サイバンチョなのにサイバンチョだよね?はー……ますます2が観たくなるよ。

 

ゲームでもシャーロック・ホームズはチートキャラ全開なんだけど、それに拍車がかかってホームズの万能感がこれでもかってくらい炸裂してて笑ってしまった。でもまあ、そもそもシャーロック・ホームズのチート感は全世界共通ですからね。ホームズ+英国女王陛下のタッグなんて世界征服できるレベルだよ。

 

ホームズの不遜さ、尊大さ、そして能天気さと自由気ままなところ、それに反して彼には大英帝国が孕んでいる澱んだ昏い影のようなものもある。シャーロック・ホームズは大英帝国を象徴するような人物だ。そして鷹翔くんもまた、薔薇の腐葉土の上に築かれた帝国に似た面影を持っている。そういった意味でも、鷹翔くんにぴったりの役だったよ、シャーロック・ホームズは。

 

ところどころ思わせぶりな伏線を張りまくって結局回収せず、最後まで「10年前の事件が…」とか「亜双義の使命とはいったい何だったんだ…」と気になる台詞を投げたまま終わるのでこれは「続きはゲームをプレイしてね!」なのか「大逆転裁判2@宝塚につづく!」なのかどっちなんだ。

 

裁判が終わった法廷で、またもや亜双義を想いながら歌う成歩堂の前に現れた亜双義は、幻か、幽霊か、それとも……

 

↓※以下、ゲームに関する重大なネタバレです。

 

むしろ、これは未来視だと思いました。いつか、彼らはふたたび出会う、この、法廷で……めちゃくちゃ匂わせてくるじゃん?????で、まあそのときにはアレですよ、隣にはですね、師がね、いるんですよね……いるんですよね……!!!!!

はー……もうね、観たいんですよ。もうここまでやられたらね観たいんですよ仮面の従者を!!!!!お願いします!!!!!下さい!!!!!!!!!!

 

↑※以上、ネタバレ終了。

 

ラストシーン、瑠風成歩堂が自分のマントをそっと、山吹寿沙都さんの肩にかけてあげるシーンからの、成歩堂の学帽を奪って自分でかぶっちゃう寿沙都ちゃん。そうですねそこ大事ですよね出来れば舞台にもそのエピソード盛り込みたかったという強い想いを感じた。私も山吹寿沙都ちゃんで観たいよ。絶対にかっこかわいいに決まってる。

 

成歩堂というキャラクターは最初は少し頼りない主人公でそこから様々な経験により成長してゆくわけなのですが、瑠風くんの主人公属性、総攻感、絶対王者の素質は成長する前から遺憾なく放たれまくっていたので、そう、主役たる宝塚の成歩堂龍ノ介はこれが大正解。ゲームのキャラクターを見事に再現した、成歩堂龍ノ介そのものでもありましたが、瑠風くんの成歩堂龍ノ介は、宝塚のスターが演じる宝塚の“成歩堂龍ノ介”でした。

 

フィナーレ、瑠風さんのタメにためてからの渾身の「ッほゥッ!」ここにも初演アドバイザー蘭寿とむさんの指導が?!100点満点です!!!!!

 

フィナーレ、目が足りなさすぎて成歩堂より目が泳いでしまい記憶がパーンとなってしまったのでなんかもうとにかくみんなカッコよすぎたことしか記憶にないので横浜でリベンジしたい。全員を観るにはどうしたらいいのよ。

 

それにしても175cmトリオに宙組男役の血が脈々と受け継がれているのを感じましたね。楽しみだなあ。

 

フィナーレ挨拶で風色亜双義と優希バンジークスがシンメで微笑み合いながら歩いてきたとき私のココロのなかの凰海夏目漱石さんが「完・全・勝・利!!!!!」跳びあがって床を転げまわりました。

 

↓※以下、ゲームの重大なネタバレです。

 

従バロ!!!!!!弟子バロ!!!!!!ですよ!!!!!!もうこれねえ!!!!!従バロカウントしていいですか?!?!?!?!いいですとも!!!!!!

 

↑※ネタバレ終了。

 

バンジークスさんは他人に微笑みをみせる人ではないのですがフィナーレで優希バンジークスさんがにっこにこでお手振りしていて、そんな容易く人に笑顔を?!?!少々脳がバグりましたが解釈違いではないです有難うございます。

 

↓※以下、ゲームにかんする重大なネタバレ。

 

大逆転裁判2があるとしたら、もちろん慈獄政士郎もバンジークスの兄・クリムトも、亜双義の父・玄真も、寿沙都ちゃんの父・御琴羽教授もみんなだしてほしい。というかみんな重要すぎる人物なので登場不可避。でもそれ2だけじゃ無理。3、4、5くらいまで必要。これから関係性が佃煮のようにみっちみちのぐっつぐつになってくる。地獄であり、天国。そしてありとあらゆる属性を背負わされてまさに悲劇のヒロインの立ち位置そのものになってしまう優希バンジークスさんが観たいという、私の素直な欲望です。観たいんですよ風色従者と優希バンジークスさんが吐きそうなくらい観たいんです。私の素直すぎる欲望です。

 

↑※以上、ネタバレ終了。

 

いろいろと書き散らかしましたが、まだまだ書きたいことはあります。追記、別記していけたらいいなと思っています。

『fff/シルクロード』感想関連ツイートまとめ。(備忘録用)※4/29追加。

2021/1/1~『fff/シルクロード』自分の感想ツイートを備忘録としてまとめた。たまってきたら追加する。 

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フォルティッシッシモー!!!!!魂ぬけそう。

 

黒燕尾の望海さんに硝子の青い薔薇を持たせたロマンスに胸がいっぱいになって、そうしたらその薔薇を望海さんが彩風さんに渡した。望海さんから彩風さんにバトンタッチした青い薔薇の花言葉は、「夢はかなう」

 

望海さんと真彩ちゃんのデュエットダンス。このふたりはラストまで、共に闘う者、同志と呼びたいトップコンビだったな。

 

デュエットダンス、真彩ちゃんに指で気持ちを示した望海さんの、にかーってした顔!

 

ベートーヴェン(概念)ナポレオン(概念)と( )をつけたくなるこの迷図を解き明かし答え合わせをしたい気持ちはある。そしてfffにおける荻田世界の幻影の話をしたい。誰か。

 

シルクロード。劉衛強さん登場で生田くんまさかの自作品のスピンオフ。劉衛強、朝夏クリストファーの腕のなかで息をひきとった相手役きどりだったのに、むせかえるほどの麝香に酔いながら大世界の宵闇のなかで彩風さんとタンゴ踊ってたのか……

 

fffもシルクロードも望海さんのいままでの宝塚人生の舞台をいっぱいいっぱいつめこんだ、宝塚男役 望海風斗そのもののような舞台だった。まさにグランドフィナーレ!!

 

まさにザッツ、サヨナラ公演。ファンが希むものでうめつくされている。

 

昼夜ダブルはキツいかな、と思ったけどそんなことなかった。むしろ観れば観るほど眼が醒めてくると云うか、酔えば酔うほどみたいな…。上田久美子芝居も生田ショーも強い酒のようだな。

 

シルクロード。真彩ちゃんがいきなりラップはじめてタカラヅカディビジョンが爆誕してた。優勝間違いなし。

 

神々の饗宴のお衣裳。プリーツ大盤振る舞いで手入れも保管も大変そうだけど、お衣裳部さんの気合と技術力を感じた。

 

望海さんにヴィシュヌをあてた生田くんの望海さんにぶつける夢がでっかすぎる知ってたけど。私達が生きているこの世界はすべてヴィシュヌが微睡みのなかにみている夢でしかない…ヴィシュヌは宇宙でありこの世界に存在するものすべての中に在るものであり設定えらいことになってるけどめちゃくちゃ凄い神様です。

 

皆が争う世界に絶望する、目を布で覆った女はもう何も見たくないと絶叫し目隠しを取る。見たくないが故に目を覆った布を取ったのはその目を二度と何も映す事が出来ないようにしてしまったから、目隠しは必要なくなったのだ…と云うのは私的解釈で、大事なのは真彩ちゃんが目隠しをしていると云う事です

 

二人の男が一人の女をめぐり争っているようにみえて相手より己れの力のほうが上である事を示したいだけの、そんな男同士の戦い。女を傀儡にして男同士で力を誇示し合っているだけのそんな世界を望海さんと彩風さんで観られるとは…そして傀儡であったはずの女、真彩ちゃんがいちばん強かっただなんて…

 

11時。望海ベートーヴェンが勢いよく投げたパンが遠くにとびすぎて真彩ちゃんがてくてく歩いて拾いに行ってた。15時半。さりげなく加減して手前にパンを投げつけるベートーヴェンさん。ベンちゃん、気をつかえる子。

 

サリエリは映画アマデウスのイメージが強く、かつ、モーツァルトサリエリの関係性が大大大好きなんだけど(神に愛された天才と、嫉妬しながらも憧れすぎて愛憎拗らせちゃう人)久城サリエリは時代の波にちゃっかりのっかる世渡り上手だけど新橋のガード下で呑みながら雇い主の愚痴ぜったい言ってる

 

みちるちゃんのモーツァルトが先の映画アマデウスモーツァルトのイメージそのままで(あくまで私のイメージだけど。やんちゃでわがままで小悪魔キュートなエターナル子供でもえげつないくらい大天才)みちるモーツァルトと久城サリエリで映画アマデウスを観たい!

 

彩凪ゲーテ先生、その人の良いところと改めた方がよいところをやんわりと指摘し解決策や的確なアドバイスを与えているのに「まどろっこしい!!!」「失望した!!!」どいつもこいつもぜんぜんきく耳持たねぇ。ゲーテ先生の言ったことぜんぶ正しかったじゃないか。ほんと困った生徒ちゃんたちだよ…

 

彩風ナポレオンが、流通や通信の重要さをドヤ顔で望海ベートーヴェンに語ってるけど(斬新な考え!さすがナポレオン!て感心しちゃう素直なベンちゃん)それさっきゲーテ先生が君に教えていたことですね…(にこにこ)やっぱりみんな大好き心の師、106年雪組アヤナギゲーテ先生!

 

でも、好きな本は何か、との問いに、ゲーテの本を答えるのかな思ったら、「カント!」「俺もだー!」あえてゲーテの名前をださなかったところ、説教くさいゲーテなんかクソくらえ!的な先生に反抗する悪ガキ生徒の悪戯な仕返しみたいだった。ふたりとも『若きウェルテルの悩み』大好きなくせにー。

 

真彩ちゃんが趣味の悪…その色(チープなピンク)とセンスどうなの?てなお衣裳で登場したの、あまりにも場にそぐわない印象を受けたのだけれど、そうか、これベートーヴェンの想像か。ベンちゃんの趣味なんだ。そりゃセンスないわ…モテないわー

 

望海ベートーヴェンの"不幸"のカタチが女の姿をしていたの、まさに好きな女の子にフラれまくった人生を象徴していて、哀れ…。彩凪ゲーテの不幸はどんなカタチをしていたのだろうか…めちゃくちゃ興味あるな…

 

ナポレオンが死ぬ時セント・ヘレナ島にいた事を示唆する台詞でナポレオンの傍にも"彼女"がいた事を私達は知る。ナポレオンの傍にいた"彼女"はどんな姿をしていたのだろう。女の姿ではなかったかもしれない。人のカタチをしていなかったかもしれない

 

これはあくまで想像なんだけどナポレオンの"不幸"のカタチは「戦士(兵隊、部下の顔をした)」の姿をしていたのかもしれないなと。戦いにやぶれ死にゆく部下の苦痛に歪む顔こそがナポレオンの"不幸"だった。形見に渡した銃をみてそう思った。

 

これ、いくらでも物語が創れてしまう。この世界に存在する人類の数だけ物語が在る。まさに人生、そのものが物語。すごいな。すごい設定だ。

 

ベートーヴェンがいきなりロシアにワープしたの、精神世界における魂と魂の邂逅と云うまさに手塚治虫火の鳥』の世界感なんだけど(謎の女が火の鳥)全部ベートーヴェンの完全な妄想だと考えるとホラーだな…怖すぎるので火の鳥説を私は推します…

 

真彩ちゃんの群青色のお衣裳に描かれた模様、見た事あるけど何だっけ宗教的な場面だった気がすると云うぼんやりした記憶を頼りに調べたんだけど、多分ハムサと云う護符の模様。ユダヤ教古代ギリシア文明とも関わりがありショーのテーマである「呪われた青」から"護ってくれるもの"と云う役目もある

 

掌とか蹠のモチーフに模様が描いてあるものってよくあるよね。何処かのお寺でみた仏陀の実物大足跡にもいろいろな文様が描かれていたな。ショーのなかにちりばめられたディティールひとつひとつに意味を持たせてくるの、演出家の、ここが大事なの、と云うこだわりと想いの強さを感じる。

 

野々花さんの少年ルートヴィヒはKAATで観た幼きころのドン・ジュアンを憶いださせた。きれいなモノもきたないモノもみんなおなじにしか見えない目で他人を見ている少年。そんななか、ロールヘンだけは違ってみえた。その日から少年ルートヴィヒの世界は変わっていったのだろうな。

 

シルクロードの主題歌、初日観た帰り道で口ずさめるくらいずっとこころにのこる素敵な音楽で憶えやすいのも最高に良い。そして不意に脳内リピートしはじめてとまらなくなる(就床した途端にはじまった)脳みそのしわのあいだに刻まれてる。

 

そして何故か急に『バビロン』の歌がどこからともなく流れてくるのは「神々の饗宴」に「古代幻想」を懐かしむ気持ちからか。

 

望海ルイに非難するようなことを言ってしまった朝美ゲルハルトは少し冷静になったあと、とても落ち込んだんだろうな。ルイがどれだけロールヘンを心のよりどころにしていたか、その哀しみの深さがどれだけのものか、ゲルハルトに解らないはずがないのだから…

 

冬の街で望海ルイを見つけ手を差し伸べ暖かい家へ導き労働の対価としてお金が在る事を教え哲学や様々な教育を与えルイの成長を誰よりも近くで見護ってきたのってゲルハルトなんだよね。大人になってからも友として傍にいてくれる、その存在の大きさを、ルイはどれだけ気づいていたのか。

 

綾ルドルフも傲岸不遜と敬遠される問題児の望海ルイをその音楽のみならず才能を尊びルイ本人へもおしみない友愛の情を向け、戦況が悪くなった時も「一緒に逃げよう」とまで言ってくれた…ルイはさ、身近な人の愛にもっと気づいた方がいいよね…彼方に光り輝く偶像に夢中になるばっかじゃなくてさ…

 

夜中に独りめそめそ泣いてるルイの部屋の前で声をかけるゲルハルトに頑なに気づかないふりをするルイ、そしてまた泣きだすルイの部屋の扉に寄掛かったまま黙って夜を過ごすゲルハルト。翌朝、扉の前で寝ているゲルハルトを見つけて「一晩中いたのか?バカじゃないの?」真顔で言っちゃうダメダメなルイ

 

哀しみの夜のあと、遠い夜明け前のお話。

 

真彩ちゃんがナウオンで言っていた「あ、いま自分は生まれたんだな」と云う感覚。そう、謎の女はあの時、ベートーヴェンに"名前"を与えられた瞬間、生まれたのだと思った。卵の殻が割れる音は音楽になり産声は歓喜の歌となって彼女ははじめて自分が生まれたことを祝福されたのだ。おめでとう!○○よ!

 

鎖につながれた奴隷の望海さんを見たシャフリヤール朝美J「よし!タイプだ!」(原文ママ@ナウオン)何言いだすんだ朝美J…と云うか、アラブものだ…シークと奴隷ものだ…生田せんせいのBL感覚て90年代だよね…だから分かり合えてしまうのだ…

 

この第3章の黄金の奴隷はどう考えても『EXOTICA!』の金の奴隷のオマージュなんだけど、天海さんのみならず、このシーンのダンス、朝夏さんもブリドリでやってたよね…すみれ乃麗ちゃんと。望海さんたら欲張りさん……

 

望海さんも真彩ちゃんも、楽しーい!大好きー!!!て顔全開のデュエダン、観ているわたしたちも、楽しーい!大好きー!!!!!てなる。

 

第九を聴くとエヴァの24話を想いだしてしまう、これはもうこの先ずっとそうなのであろう。リアルタイムで観ていたあの約1分間はトラウマになったと言ってもいいのでは。fffによりまた新たな忘れられない第九が生まれた気持ちです。

 

ゆめ執事がルイに一冊の本を渡す。勉強する事、世界を知る事、心にいつも炎を抱きなさい、と。そうして生まれた小さな炎はルイの成長と共にルイのなかで燃え続けていた。"炎"の笙乃さんのダンスはあたたかい炎、熱い炎、冷たく…失えゆく炎、ルイの魂の動きと重なりルイの人生の核となって舞台に在た

 

こころに炎を…と云うと、また違うたれかのことも思いだしてしまうのだけれど…、いつだって誰だって心に炎を抱いて、生きて行け。

 

笙乃さん大好き。銀橋で、手も足も自由ないきものみたいに動いて筋肉と骨の限界を突破したようなダンスは、凄かった。目もぴかぴかしていて綺麗で、ずっとみていたいと思う。

 

大世界のタカラヅカディビジョン真彩サマのラップて原曲あるんだ?(音楽に疎い)あれは無限リピートで聴きたいから版権とか大丈夫だといいな…むしろ原曲あるならフルで歌ってくれい。

 

ダスカ。いくらでも二次創作生まれてくる〜と思いながら先ず生まれてきたのが、自分のチームにラップ界のホープダイヤモンド、真彩サマをスカウトしようと争う劉と紅幇頭目。それぞれ違う能力を持つ二人に微笑む真彩…「この3人で世界を奪らない?」伝説のチーム、タカラヅカディビジョンの誕生である

 

青幇のNo. 1はおそらく杜月笙、だけど翔くんも青幇の頭目のひとりだから劉よりは地位が上なんだよね。だけど杜月笙の寵臣である劉は実質的には他の頭目達よりも力を持っているが故に皆から疎まれていたのだけれど、劉の境遇を知っている翔はいつもさり気なく劉の事を気にかけていたのであった…

 

イキって紅幇の頭目、咲奈に喧嘩をふっかけた劉をみて、やれやれお転婆姑娘め、と思いながら密かに部下に見張らせている心配性の翔。だがしかし翔の心配とは別の意味で劉は大変なコトに?!「お前みたいな若造にウチの劉はやらんぞッッ!」生田大和先生の新連載『青幇頭目さんは心配症』スタート!

 

望海ベートーヴェンと彩風ナポレオンが手をつないで銀橋に踊りでてくる、数多の障壁を乗り越えて決して壊れることのないかたい友情で結ばれたその瞬間、つないだ手は冷たい泥人形のように溶けて、手のなかからこぼれ堕ちてゆく…声をかけても、それはただの独り言。

 

魂の抜けた泥人形(元から魂など入っていなかったのだ)が溶けて崩れながら奈落の底に吸い込まれてゆくように、オケボックスへ堕ちてゆく彩風ナポレオン。ベートーヴェンは夢から醒めたように呟く、問うように、確かめるように、諦念と絶望を絞りだしたような望海さんの声。

 

この一連の演出、まさにセンス・オブ・ワンダー、極上のSFを観ているようだった。

 

手をつなぐ、てくちづけや抱擁よりもなんだかときめいてしまうな。トップとニ番手が手をつなぐ、てシチュエーションがある役ってあまりないよね。子供時代くらいかなあ。

 

煌羽メッテルニヒさんがざっくり要約すると「大衆は豚だ」と言っているわけですが(要約しすぎだろ)民衆はそれなりのエサと寝床を与えてくれるなら誰が飼い主(国のトップ)でも構わないのだ、と皮肉のようでいて本質をザックリ突いてきてるんだけど、民衆だっていつか目が覚める時が来ると信じたい

 

煌羽メッテルニヒ、革命以前の貴族が支配する世界が戻りつつある、つまり自分の主と己が天下の時代を再び手にできることを欲望のままにただ喜ぶと云うよりも世の無常と人間の愚鈍さを俯瞰しながら複雑な思いを抱いて世界を眺めているその姿を廻る盆の動きに合わせてずっとオペラで追いかけてしまう。

 

あの、カウントとってるのカッコEな!と思ってたんだけど、ヒトをころした数なの?!物騒すぎる!なんか、「1、2、3…、オレはこんなにヤったもんねー!」てマウントとってイキってるヤンキーみたいだな…でもね、劉くん、君の目のまえにいる紅幇の頭目さんのほうがたぶん、きっと……

 

黒燕尾の振付、ひとめで羽山先生だー!てわかるやっぱり大階段の黒燕尾といえば羽山先生だよ…ゴールデンステップスー!!!

 

咲ちゃんが二番手で次のトップでよかったなあ、と思う。

 

ショーの幕開きのセットがとても好き。砂時計が破れて、底から流れでる砂に見立てた布が果てしなくどこまでもひろがる砂漠を生みだしているよう。とめどなく流れでる砂は永遠に終わらぬ時間、無限に流れる時間で出来た砂漠は、この砂の数だけ時よ刻みつづけて、そして終わらないでと云う願い。

 

小道具さんのつくる食べもの、いつもおいしそうだよな。特にスイーツ。ケーキ類…。

 

キャラバンさんたちの手にしている小道具も気になってる。モチーフはちょっとスチームパンクぽくて、よく見ると、みたこともないような素材で造られている…古代の遺跡に未来の異物、未来からやってきて過去へと旅するキャラバン達。

 

望海ベートーヴェン、綾ルドルフにたいしていつもそっけない態度でツンツンつーんて感じなのに史実の二人はけっこう仲良し、ルイはルドルフに曲を捧げているしルドルフはルイを最後まで支援していた。てことは望海ルイもあとでちゃんと手紙のお返事書いたりさっきはゴメンネとか言ったりしたんかな…

 

綾ルドルフさんにピアノを教える望海ベートーヴェン、観たいなあ。めちゃスパルタだったみたいだけど。

 

望海ベートーヴェンが皇帝フランツへ曲を捧げることを拒んだとき皆が有り得ないなコイツ?!て唖然としているなかで綾ルドルフも残念そうな顔をしているのだけれど、(…まあぼくは何曲も彼から曲をもらいましたけどね…フフフ)とか思ってたりしたらかわいいね…

 

野々花少年ルイに、超絶変!!てバカにされた叶選帝侯がショックのあまり声もでないままワナワナ全身をふるわせていて暗転してもまだワナワナしていて叶くんのこまかくて、だけどじゅうぶん伝わる小芝居から目が離せない。

 

このときの野々花少年ルイ、音楽のことなど何も解らないハリボテ貴族を蔑みバカにした目で見下しながら、その目の奥には怯えたような卑屈さがある。少年が少年の特権を享受できないが故に歪んでしまった笑顔の演技をさせたら神懸かり的なんだよね野々花さんは…

 

ある意味『fff』から『翼ある人々』へと物語はつながっているのだと考えられる。ブラームス交響曲第1番はベートーヴェン交響曲第10番とも言われている、ベートーヴェンが創ること叶わなかった10番目をブラームスが創ったのだ。(突然の朝夏望海…)

 

下っ端スリの望海さんと黄金の奴隷望海さんがイコールなら、もしかしてあの、おなじみの"闇オークション"があったのでは…?!?!!!!

 

望海ベートーヴェンのお衣裳、望海さんに合わせた自然なつくりになっていてシルエットが美しい。従来のベートーヴェンのイメージから考えるとずいぶんと繊細なシルエットだなあと思うけど望海ベートーヴェンを知ってからは、ベートーヴェンさんて実はけっこう繊細なんだよね…と云う認識なのでぴったり

 

シルクロード 盗賊と宝石(スタジオ収録ver.)聴いた。目のまえに360度スクリーンいっぱいに映る映像が観えたわ…。部屋が劇場になった。菅野よう子さん作曲です。宝塚観ない知らない人にも是非聴いてほしい。"望海風斗"で検索するとDLできるよ。

 

翔くんはいつもは蒼き狼みたいなのに、望海さんとのやりとりでは何故仔猫のようになってしまうの…と思っていたのだけれど、違う、これは、その腕のなかで仔猫を自由に遊ばせながらそっと見護る心優しき狼だ…

 

菅野よう子さんの『盗賊と宝石』は♪ふたりだけ永久に…のあと、大海原の波間を翔んでいた鳥がいっきに青空にむかって急上昇しながら天空めがけて翔けてゆく、そして更にもっと上へ空を突きぬけ望海さんの歌声と共にひかりあふれる路を翔けながら宇宙の彼方へと連れていってくれる…そんな爽快さがある

 

でもチャイナドレスの娘役ちゃんには抗うことができなくてチャイナドレスの娘役ちゃんを観るdayをつくったのだけれど目がたりないわ…だめだ…もうぜんぜんたりない…観れば観るほど貪欲になってしまう…げにおそろしきはチャイナドレスの娘役…ではなくてわたしの欲望也…

 

正直に言うとダスカでは望海さんしか観られないんですけど。仕方ないっしょ…

 

望海さんの演じた役は、生きて生きてせいいっぱい生ききった、そんな人たちばかりだったから、無念な気持ちやたまらなくつらいこともたくさんあったけど幕が降りたあと、「…よく生きました!!!」ある意味清々しさがあったのだ。ベートーヴェンはそんな気持ちにさせてくれる役の集大成のよう。

 

初め、音楽は神のものであった。そして貴族のものとなり民衆、全ての人のものになった。ベートーヴェンに言わせれば「何言ってんだ音楽は初めから誰かのものなんかじゃない全ての者のなかに在るものなんだ」人間も動物も植物も呼吸するが如く音楽は、在る。彼にとって音楽はそう云うものだったのだろう

 

夢白ジュリエッタに結婚を断られたの、身分違いの前にジュリエッタ的には「そんなつもりじゃなかった」と云うことだと思うのだけれど、ルイは好き=結婚のびっくりするくらいピュアっピュアだから…貴族にとってはあたり前のように結婚と恋愛は別だってこと解らなかったんだよね。

 

ロールヘンもジュリエッタも心からルイを好きだったのだと思う。でもルイと結婚すると云う事を考えたとき、身分違い等以前に、二人ともまったく想像ができなかったんじゃないかな。それは「音楽と結婚する」と考えるのと同じようなことで、心酔し心奪われてもふたつはまったく違う世界に在るものだから

 

夢白さん、あの三島…じゃなくて木村先生のリッツホテルのときにフェアリーと云うよりもピクシーな娘役さんだな、と思ってこれから演じる役を楽しみにしていたのです。ジュリエッタの内面を語るセリフがもっとあったらいろいろおもしろいんじゃないかなと思うけど、それはまた別のお話になりますね。

 

国営放送に逆らえない盗賊ちゃん。

 

ルイの唐突なプロポーズのあと、寝耳に水みたいな、その発想はなかったみたいな声のトーンで「え?」と聞き返すジュリエッタちゃん、なんか、心臓がきゅ、てなるからやめてあげて…ルイは満を持して自信満々のプロポーズだったのだから…

 

謎の女がナポレオンから形見にもらった銃を抱えて、弦楽器を爪弾くような仕草をすると、音楽が鳴り謎の女は歌いだす…私たちの目にはナポレオンの銃に見えていたけれど、あれはまた、違う誰かの形見の楽器でもあったのかもしれない。

 

ルイが不幸を愛したから、愛された不幸は喜びとなった。それは野獣や蛙に姿を変えられた王子が愛により真実の姿をとりもどすお伽話のように、もしかしたら人類の不幸は愛により人類の幸福となったのかもしれないと云う、お伽話もまた、ありかもしれない。

 

ダスカの咲望タンゴ。リードしているのは望海さんなのに、目線を上に、彩風さんを見上げているのは望海さんのほうと云うのが、いいんですよ。そう、いい………

 

もう何も見たくないと絶叫し、目隠しをとった真彩ホープダイヤモンド。もう永遠に何も見なくてもいいように自分の目を潰したから目隠しは必要なくなったのか、あるいは、もう何もかも見たくないが故にすべてを滅ぼし無に帰してしまったのか…今は、後者だと思いながら観ている。

 

そのホープダイヤモンドが呪いの力を使う最期を俺が奪おう。もう君が誰も呪わなくてすむように。君の悲しみを俺が奪おう。無になった世界はやがて再生する。汚染された土は浄化され、植物が芽吹き、番の白鳩たちが飛んでくる。命は巡る、あたらしい時代のはじまりと共に。深夜は二次創作が捗りますね。

 

望海ベートーヴェンがいつも違うことを仕掛けてくるから、真彩謎ちゃ、頬がゆるんでしまうのをひっしに堪えてるの。なんだかんだこのフタリうまくいってんじゃん、新婚生活みたいですね…

 

煌羽メッテルニヒ、耳が聞こえない事を世間に公表し音楽活動が出来ないようにすることも可能なのにそれをしないのはベートーヴェンの音楽には利用価値があると考えているからなのか…だけれどそれよりも、彼もまた、ベートーヴェンの音楽に抗い難い魅力を感じているからなのではないか。

 

みちるちゃんの髪型のセンスが抜群。前髪の作り込みに妥協がない。みちるちゃんの場面に対する髪型の解釈が大正解と云うか私の好みとばっちり合っていて、どの場面でも、その髪型好きー!てなる。幕開きとかこれぞまさに、シルクロード!!!て髪型だよね!

 

ひまりちゃんの、無造作な、きりっぱなしのような、争いに荒んだ人々の乾いた血と焼けた土のにおいがたちのぼるようなショートがとてもいい。ひまりちゃんの髪型にはいつもはっ、とする。

 

第九聴いただけで涙がでるようになってしまったわ。今までは夏がくると思いだす舞台がおおかったけれど、これからは年末のたびに思いだすのか、この2021の冬の舞台を。

 

サヨナラショー、大大大大大∞満足でした。

 

サヨナラショー1時間くらいあったよね!?て友人に言ったら、さすがにそんなにはなかった、と言われた。体感時間は18年間ありました。

 

ヅカヲタが観たいもの、そう!それ!!!を、しっかり解っている、さすがの選曲、構成、演出だった。しんみりさみしいどころではなく興奮しすぎて全力疾走したみたいに息切れしたよ。

 

ドン・ジュアン悪の華、衣裳も鬘もフル装備でまるっと一場面再現するなんて、最高。

 

望海さんのファンで幸せでした。幸せです!

 

ヅカヲタ人生の最期を望海さんに奪われてしまった気がするよ。

 

無事、千秋楽をむかえることが出来たこと、何より嬉しくほっ、とした。そして私もただいま無事帰宅。なので生放送はまだ観ていません。もう少しおちついたら観ようかな。

 

2550+αの「F」のペンライト。フォルティッシッシモどころじゃない強さだったな。

 

『劇場版 シルクロード〜盗賊と宝石〜』制作・ufotable の公開はいつですか。

 

モーツァルトが久城サリエリにイーッてしたりあっかんべーっしたり事あるごとにつっかかっていくの(サリエリにはモーツァルトは見えていない)可愛いし、最初はうるさい奴て鬱陶しがっていた望海ルイに対して同情がみえはじめたり、みちるちゃんのゆれる感情のお芝居がとても繊細で感じ入ってしまう

 

今回の、上田先生と生田先生の雪組の舞台を観て…この劇団に荻田先生の血は確実に受け継がれているな…と云うのがわかった。あんまり考えないようにしていたし言わないことにしていたけど、もうこれは、もう。

 

アゲてくTenSion!アガるdiMenSion〜!!!

 

世界の終端、世界のいちばんはじっこ、終わりの終わり、もうここから先はない。ずっと歩き続けてきた路の終わりと云う意味と重ねると最期でも終焉でもなく終端、この言葉がぴたり合う。そして端と端を結べば路は続いてゆく、そうやってずっとつなげてゆく。終端と云う言葉にこれほど光を感じた事はない

 

めぐりあうその日までは、じゃ あ NE……♪初日にこれを聴いたときは、ぐおっうふぅっ、て心臓に不意打ちホームランくらったのだけれど、今は、”めぐりあうその日”に想いをはせながら聴いている。あの歌詞ステキだ…振付も…ああ、百花80期先生か…さすがです…

 

ここにおいで、抱いてあげよう…♪ 凪さまがこれ言ったらだめじゃない?カモンされたあのあたりの席の人ぜったいポメラニアンになってとびこんでいきたくなっちゃうよね私もブルテリアになってダイブしたいよ。

 

この第六章、世界の終端。争う人間たちのその顔は怒り、憎しみ、笑う、苦痛、狂気…ひとりひとりに設定や背景にある物語を聞きたいくらいに様々なんだけど、綾さんの、虚無の顔で人を攻撃する、そしてその口の端にはおだやかな微笑みがうかんでいるの、…これどう云う感情なの…アナタハダレデスカ…

 

久城さんは上弦の月のような口をしたシリアルキラー笑顔だし朝美Jさんはそうやって傲慢と狂気で神をも見下して堕天してきたのねみたいな顔してるし叶くんはひとり大河ドラマだし野々花さんの砂塵に独り立ち血に濡れた頬を拭うショートヘア大正解です!だしもう目も文字数も足りない

 

ヴィシュヌさまのターバンから劉衛強さんのこだわりのシケがチラ見えしてるのみると、フフフッてなるね。猫が舌しまい忘れてるのみたときに近しい、フフフッ。

 

望海ヴィシュヌさま、耳飾りのようにみえるけれど耳ではなくターバンのところに飾りをつけているの、おしゃれだなーと思ったので私もターバンつけたときに真似しよ。

 

おまえを飾る宝石はどんな色…♪のあと遥かなる空の彼方をみるように客席を二階席の端から端まで見渡す彩凪さんの眼差しと透きとおるようなソプラノのカゲコーラス、悠久に流れる時の一片を切りとったような想いがめぐるあの一瞬がとても好き。一瞬のようで永い、銀橋が何処までも果てなくつづけばいい

 

誰もいない二階の客席、彩凪さんはそこにはいない、だけれど世界のどこかにいる、いままで巡り会った人、いつかまた巡り会う人をみているのだろうか。凪さまへのドリー夢が加速する一方ですよ。

 

キャラバン彩凪はホープダイヤモンドにより滅びた遥か未来の世界からやってきた時の旅人。時を遡り全てが滅ぶ前の世界へやってきた。けれど旅人は何もしない。ただ世界が滅びゆく様を眺め時の地図に記してゆくだけ。時折、東の島国で聞いた妙な言語を使って気まぐれにその時代の人間と交流したりもする

 

警察でもないのに知らない人に手錠かけて連れ去ってお金持ちに売るとか、キャラバンさんのほうがワルなのでは???

 

もう帰る!て言っちゃうへタレな盗賊ちゃんかわよ。そのままほんとに帰っちゃえばあんなコトやそんなコトされたりしないですんだのにね。

 

ヴィシュヌとラーヴァナのタイマンシーン。プログラムに「ヴィシュヌ(ラーマ)」て( )書きがあって生田くんのヲタクとしての矜持を感じた。あの場面はヴィシュヌの化身・ラーマとラーヴァナの戦いを描いたラーマーヤナの世界で生田くんが愛憎相半ばする関係の咲望が大好物と云う事がよく判りますね

 

生田先生にもいっぱい有難うと言いたいけれど、菅野よう子さんにもいっぱいいっぱい有難うございます、て言いたい。サヨナラ公演のショーが『シルクロード』でよかった。もうなにもかもがよい。

 

時には昔の話を』これは共に闘った同志との日々を想う歌で、これを望海真彩の最後のデュエダンの曲として採用した生田くんこそ我々の同志であると握手をしたい。そして映画『紅の豚』で使用された同曲は菅野よう子さんが編曲を手掛けたバージョン。すべてがつながっている。

 

ひまりんルイに「変!!!」て言われてわなわなフルえてる叶選帝侯の作画が見事な漫☆画太郎先生で…叶くんのあの美しさからは想像もできない漫☆画太郎を演技で体現できるって天才すぎる…

 

「不幸に戦いを挑むか、それとも…」ナポレオンは不幸に戦いを挑んだのだろうか。不幸…それはすべての人類の不幸、ベートーヴェンにとっての”謎の女”。ナポレオンの不幸はどんな姿をしていたのだろう。そしてその不幸と戦い、勝利した不幸に形見の品を渡してナポレオンは死んでいったのだろうか

 

ナポレオンは「それとも…」のあと、何と言いたかったのだろうか。その答えが、ベートーヴェンのとった選択なのかもしれない。ナポレオンは不幸に戦いを挑み、死んだ。ベートーヴェンは不幸を愛し、不幸を抱きしめた。「それとも…不幸を、愛するか」

 

「1791年ウィーンで僕は死んだ」35歳で生涯を閉じたモーツァルトの死は決して穏やかで安らかなものではなかった。けれど、顔を上げ胸を張り堂々と時代の嵐のなかを歩いてゆく彩モーツァルトの姿に、彼は彼の仕事をやり遂げて生ききった。そんな清々しさがありモーツァルトの人生に光を灯したようだった

 

ナポレオンVS謎の女。格ゲーみたいな画を想像してしまった。戦いは互角、決着が着く前に天からお呼びがかかってしまったナポレオン。「どうやらここまでのようだ。いい戦いだった。お前は生涯でいちばんの好敵手だったよ、」その手に、形見の銃を渡して。少年漫画か。

 

「不幸の呼吸、壱の型、絶対運命黙示録!!!」「英雄の呼吸、壱の型、否不可能然可能!!!」

 

一樹ケルブさまに天界時間を感じる。どんな時代の嵐も壮絶な人生も、ケルブ様には、雑音がうるさい、騒がしい、くらいの感覚でしかない、千年がほんの数秒でしかないようなそんな天界時間。剣をよっこいしょって担いでおタマ振るう感覚で扱ってるけどあの剣きっとすごい剣だよ。噂の炎の剣かもしれん。

 

そんなケルブさまに歌わせてしまったベートーヴェンすごくない?「ケルブさまが人間に興味もっちゃったのって300年振りくらいじゃない?」天使ちゃんたちの間ではその噂で100年は持ちきりであったのでした。「まあいいだろう~♪」の一樹ケルブさま好き。両の目のよこにキラキラついてるのおしゃれ~

 

冷酷に、そして憂うように貴族側と平民側どちらのものともとれぬような顔をして地上で騒めく人間たちを俯瞰している煌羽メッテルニヒはもしかして天界サイドの存在なのではなかろうか…、ケルブ「お前そんなとこで何してんの?」メッテルニヒ「やあケルブ、まあちょっとね…」二人はだいたい同い歳です

 

翔くんは最近、愛してんで、を我々にあたえすぎではないですか…?こんなにいただいてしまってもよいのでしょうか…そしてお隣で誰よりも愛してんでに嬉しそうな顔をしていた方からの愛してんでもいただきました…ハッピィ⭐︎ホワイトデイ!

 

友人が、fffはメモをとりながら観たいと言っていて、マジでそう。私も心の中でメモとりまくりながら観ているのだけれど、望海さんかわいい!かっこいい!大好き!の感情の襲来により書いたメモぜんぶ爆発するので出演者に思入れがあるとこの舞台の本質を受けとる精度が鈍ってしまうな…とは感じている

 

シルクロードの幕開き、大劇場と東宝でほんのすこし、変えてきたところ。生田くんのなかでどんなこだわりがあっての変更なのか本人に聴きたいと思っていたのだけれど、二階席から観たらば、寂寥感がぐん、と増していて、なにひとつ存在しない砂の世界から生まれた物語のはじまりだった…

 

生田くんが「亡国の青年と乙女がホープダイヤモンドの最初の所有者」と言っていたのだけれど、あの幸福そのものであった彼らの手に在ったホープダイヤモンドが何故、呪いに満ち々てしまったのか、そこにはどれほどの哀しみがあったの。遺跡を掘るが如くこのショーをどこまでも掘らずにはいられない…

 

今も砂のしたに眠るかつて繁栄を極めた国は何故、滅びてしまったのか。彼等に何があったのか。乙女の哀しみが呪いを生んだのか…とすると、あの番の白鳩たちは呪いから解き放たれた亡国の青年と乙女の姿なのか…

 

彩風さんが朝月さんのおでこをコツン、てしたときの朝月さんのハの字眉毛の愛いさに幸福をみると共に、これから先、彼らにどんなことが起こるのだろうかと考えると胸がしめつけられた。ねえ、彩凪キャラバンさん、貴方知っているのでしょう、その“時の地図”に記された彼らの王国の物語を教えて…

 

生田くんがレビュー・アラベスクを継ぐものとして挙手していることはなんとなく感じているのだけれど我々にかけられた呪いは深く重くめんどくさいものなのであった…

 

シルクロードは観ながらメモどころかコマ割りしてるときある。

 

ホープダイヤモンドの絶叫と共にすべてが滅び、無となった世界に現れた盗賊さんは、バザールでスリをしていた盗賊さんの何代目かの子孫だと思っている。

 

手塚治虫の『火の鳥』なんだよ……

 

煌羽メッテルニヒは実は天界側の存在なのでは?のアンサーとして今日、彼の正体がわかりました。メタトロンです。彼は天使メタトロンだったのです。

 

あの亡国の名は記されていない。かつてシルクロードの砂漠に繫栄し、滅びた楼蘭王国を私は夢想する。”楼蘭の美女”と称される、かつて王国があった砂のしたより発見されたあのミイラは…もしかして……………

 

彩風さんがラーヴァナとヴィシュヌ(ラーマ)の戦いを「羽根対決」て言った。あれは宇宙の存亡をかけた戦いのはずなんだけどプログラムみたらダンスバトルになってて宝塚ってすごいなて思ったけど彩風さんもすごい。

 

千夜一夜では娘役ちゃんにくぎ付けなんですけど(告解)白峰さん…3秒後にあのお衣装着てスタンバイと急に言われても完璧に着こなすことのできるあのスタイルは…もう…最近では観られるときに観ておこうとばかりに白峰さんロックオンです。

 

世界の終端。髑髏を模したステッキの禍々しさも朝美Jが持つとちゅうにアイテムに見えてくる。

 

世界の終端。諍いあう人々が拳を振りあげ首に手をかけ天を仰ぎ地に伏し苦しみ嘆く様子で静止するあの画にゲルニカをみるときがあって恐くなる。

 

fffは歌と音楽のすばらしさに圧されるほどのミュージカルだけど、「"演劇"を観ている、」と云うかんじが強い。

 

きょういっしょに観た友人が、「蜷川幸雄を思いだす」と言っていて、あああ何かわかる…わかる……

 

fffにみる"エンタメとしての不親切さ"て、アングラ演劇のそれに通じるものがあると感じる。まあでも宝塚ってわりとそう云うとこあるよね黒蜥蜴@キム神とかねと云う話をした。

 

ウエクミ先生の作品は、神経質なほどに繊細で微に入り細に入る精巧さを極めながら、「これでいいのだ!」と云う赤塚イズムも感じる。幕が降りるラスト、ベートーヴェンに「これでいいのだー!」と云うセリフを言わせてもしっくりとする。気がする。

 

やっぱり卒業公演の大階段黒燕尾は特別だな…!

 

スリちゃんとキャラバンさんの日替りネタのながれから、ダスカで劉衞強と青幇の頭目がいたずらにタップを踏みあっているの不敵すぎてビリビリとシビれたんだけど、青幇の頭目さんも関西弁なのかな…と云う考えがよぎってしまい…ダスカってもしかしてミナミあたりにあるんかな…

 

パレードで望海さんが「美しき悪夢へさあ旅路の果て共に征こう」めっちゃ笑顔なのに連れて行ってくれる先は悪夢だって歌っているの、「うなされていたのは終わることのない愛と云う名の悪夢だ」ショーのラストでトップスターが悪夢だ!と絶唱してはけていったかのショーを思いだした。

 

幕開きすぐの銀橋では、愚かな人間たちの欲望を身に浴びれば浴びるほど輝く自分に酔うように人間たちの儚さと滑稽さを微笑っていたホープダイヤモンドが永き旅路の果てに何千年も尽きることのないその欲望の闇深さに蝕まれいつしか微笑を失い絶望して終端を迎え入れてゆく…

 

幕開き銀橋のホープダイヤモンドが人間年齢で15歳くらいなら終端を迎えるときはそこから+1000歳くらい。

 

ホープダイヤモンドが亡国の乙女のものであったのなら、亡国の青年の生まれ変わり、もしくは子孫である紅幇頭目が女神シータ(ラクシュミの化身)像の瞳に嵌め込まれていたホープダイヤモンドを盗んだ盗賊の転生(子孫)劉衛強から「宝石※ラップ界の帝王」を奪おうとするのは宿命なのでは?

 

ヴィシュヌ(ラーマ)とラーヴァナもシータ(ラクシュミ)をめぐって争っているから、この二人の対決はもう神話の時代からつづいていると云うことですね。何て云うか…何て言うの、こういうの…くされ縁?この宿命と縁は今まで望海さんと彩風さんが演じた役すべてにつながるよね…

 

きょうの望海スリちゃん、すねこすり みたいでかわいかった。

 

ヴィシュヌさまの変わり咆哮。仕掛けるのぞみヴィシュヌさまも楽しくてたまらん顔してるし仕掛けられた組子皆も全力でノッてくるしまあやラクシュミちゃんがきゃっきゃにっこにこしていて劇場まるごとハッピィになった夜だった。

 

真彩ラクシュミ女神さまの投げキッスをもらったのでこれより千年の幸福は約束された。

 

彩海くん、声がぐん、とのびてきたよね、存在感がひとまわり大きくなったよ。

 

世界の終端の彩海くん、もしやセンターパーツ…?(動揺した)

 

シルクロードA。永い旅路の終わりにキャラバンからホープダイヤモンドを奪った若き朝澄盗賊。ホープダイヤモンドをめぐる新たな旅路のはじまりを思わせるようなエンドロール後のto be continued…「次の世界をどうするかは、君たち次第やで」彩凪キャラバンさんの微笑がそう言っているよう(関西弁で)

 

千夜一夜物語異聞のみちるちゃん。猫科の獣みたいに舌なめずりをするかのように指で唇をなぞりながら黄金の奴隷望海さんを”美味しそう”にみているの。のぞみさんがチャオちゅ~るか何かに見えてるんかな…

 

千夜一夜物語異聞の縣くん、おもいっきりのぞみさんのことぶん殴ってるから「ああ?!何すん?!!!」て思っちゃう。でもなかなかいい右ストレートだった。縣くんには学ラン着て番を張ってほしい。裏番は鷹翔くん(インテリヤンキー)です。

 

現代のようなスマホとかネットのような全世界をつなぐ通信技術があればナポレオンは負けることなく彼の願う「そこそこ」な世界を実現することができたのかな。でもスマホがあってもしんでしまったロミオとジュリエットもいたからな。

 

天界の、神の音楽を作ったバッハは天国行きでそうでないモーツァルト達は天国へ行けないと云うジャッジに疑念を抱きながら、アントワネットが天国へ現れた事により、この物語そのものが「権力者側」視点で語られた物語でありベートーヴェンはこの舞台も含むそれらまるごとぶっ壊すと云う役割を担っているのか、と思った

 

ラストの、身分も何も関係なく悪人も善人も皆、許しあい喜びを歌おう。魂になればみなおなじ。と云う暴力的な大団円展開はまさに平等の不平等で、それでいいんか?と思いながらも、「これでいいのだ!!!」正体不明の巨大な力に吞み込まれる。

 

音彩唯ちゃんの、顔をぐい、とあげて心に抱いた強い意志に燃えるような瞳で前へと進んでゆく民衆の女、とてもよかった。この時代のこの国に生きた彼女にはどんな物語があったのだろうかと考える。

 

絶対にのしあがってやる…!野心まんまんな白峰シトワイエンヌがグイチャルディ伯爵夫人の座におさまっているの、納得できる。

 

煌羽メッテルニヒベートーヴェンを戦勝記念コンサートからはずしたのは優しさとまでは言わないけれどメッテルニヒなりの配慮だったのだと思う。あのままコンサートにでていたらベートーヴェンの耳が聞こえない事が皆にバレてしまうことは明白だったのだから。

 

ベートーヴェンを本気で貶め、失脚させたいのであればそのまま指揮をとらせ、皆のまえでベートーヴェンの失聴を暴露させてしまえばよかった。メッテルニヒは彼なりにベートーヴェンの音楽に敬意を表しその才能を惜しんでいたのではないのかな。

 

「今後も耳のことを隠して表舞台に立ちたければ私に従え」「私はあなたの才能を惜しむ、イギリスかどこか外国へうつりなさい」なかみはだいぶ違うようだけれど、メッテルニヒゲーテ、どちらもベートーヴェンの才能を惜しんでの”忠告”だと感じるよ。

 

俺は皇帝にお辞儀なんか絶対しないぞ、ってひとり胸を張って隣で皇帝一家に礼をするゲーテを横目でチラ見しながら泣きそうな顔をしているルイ…そんな顔するくらいならちゃっちゃと一礼くらいして心のなかでは舌だしていればいいのに。生きづらい子ね、ルイ…

 

ゲーテ先生だってお辞儀しながら、「(今日の夜ごはん何食べようかなー)」とか思ってるよ。

 

大世界・真彩サマのラップもフルで音源ほしいよー。♪流れていく眺めいそがなきゃだめ?ノるしかないアソビじゃない人生~!ここの「いそがななきゃ、だめ?」の部分すき…!なんであんなにエンジン全開で歌ってたのに不意打ち急ブレーキからそのままアクセル限界突破みたいな歌い方ができてしまうの…

 

真彩サマ、黒髪ボブだとよりいっそうと中央区みが強い…総じて強い…

 

今日はシルクロードの日だって!望海スリちゃんが言ってた。シルクロードの日て何だ???

 

きょうの友会貸切はうんと前の席だったから、今日こそ大世界の全貌を暴いてやろうと思ったのにオペラグラスの視界とあんまかわらなかった。

 

劉衛強がしきりに誰かを挑発していて、まあそれは紅幇の頭目だろうなと思ってはいたのですが今日はじめて目視で確認して、そしたら挑発アクション受ける度に紅幇頭目も反応していてふたりで視線バチバチ不適な笑みをうかべあって何いちゃいちゃしてんだこいつら…と思いました。

 

真彩謎ちゃにむかって一方的に持論を語りまくってせまる距離感ゼロの望海ベートーヴェンがヲタクにありがちなそれで、あんなに美しい顔をしていても、引く。

 

ずっと一方的に曲を送りつづけてきたあこがれのゲーテ先生にオフで会えたベートーヴェンくん、ものっそ前のめりではふはふしながら瞳をキラキラさせていて、ちょっとカワイイときもいの天秤がびみょうに揺れている。初対面の感想をゲーテ先生に聞いてみたいな。

 

ゲーテ先生は、「外国に引越しなさい、」"引越し"と云うワードで引越し魔のベートーヴェンをくすぐってみればよかったのでは。まあベートーヴェンは引越しが好きと云うわけでもなく大家や近隣住民とのトラブルで引越しを余儀なくされていただけだったみたいですけど。さもありなん。

 

キャラバンさんとじゃんけんして負けてしまったスリちゃんのリベンジのごとく青幇頭目さんとじゃんけんして勝って、よっしゃ勝った!ぐーの手を小さく掲げる劉衛強くん。勝ったら何かお願いきいてもらえるのかなー?(cawaii)

 

今日、黒燕尾の彩風さんがセンターで男役を率いて踊りはじめたとき、あとはよろしくお願いします、と云うきもちになってしまった。私が何をよろしくお願いするのだと云うかんじだけども。

 

楽屋に皇帝一家が訪れたときの傲岸不遜なベートーヴェンの態度を観ているとき、なんだか勝手にはらはらドキドキひやひやしてしまう…あの場にいるジュリエッタサリエリの気持ちよくわかるよ…

 

ルドルフは、「ほんとうに困ったひとだなあ、」と思いながらもルートヴィヒの性格のことはわかりきっているし、たぶんルートヴィヒのそんなところも好きなんだと思う。(MOUSOU)

 

望海ベートーヴェンが次々と失礼なことを言っているのに微笑みながら会話を続けている透真皇帝がブオナパルテの名前を耳にした瞬間、顔色が変わるの、透真皇帝の静かな怒り、不快感がピリッと伝わってくる。ルイはそうなることをわかっていて挑発していたのだろうか。だとしたらとんだ悪戯猫ちゃんだな

 

なんだかその場の空気に耐えられないかんじになってきちゃったときは縣テレマンと彩モーツァルトの額縁コントを観るとホッとしますね。

 

サリエリ先生に愚痴をきかされるロッシーニモーツァルトってヤツはちょっといい曲が創れるだけの我儘で金銭感覚ゼロで金遣いが荒くて常識もない分別もない品もなければ空気も読めないクソだらしない頭くるくるパーの最低野郎だったよ、でもめちゃくちゃ可愛かったんだよなー!!!」ただの惚気だった

 

彩凪キャラバンさんと望海スリちゃんのコントにさり気なく仲間入りしようとするシャフリヤール朝美さんがものすごく朝美さんだなあ、と思う。

 

その横顔の美しさに無心に魅入ってしまった。ルイはジュリエッタにふられて愕然としていると云うのに。

 

私も朝美シャフリヤールさんのアドリブ目視できたのはつい最近。だって白峰さんが、よそ見をするな、みちるにゃんが、ちゅ~るくれ、あゆみ姉さんが、毎日腹筋1000回しなさい、華蓮様が、跪け、って言ってくるんですもの…

 

<追加↓>

 

fffもシルクロードもなんだかすっごくヒートアップしてたな。自分も。

 

最後の夜公演でしたね。へーィヘーイィ………

 

シャフリヤールJ先生あんなんぜったい笑うわ。楽しすぎるでしょ。シェヘラザードさんの命がけの千夜一夜語りにちょいちょいアドリブまぜてくる愉快なシャフリヤール王。楽しそうな後宮だな。

 

あんこちゃん、私も紙もったいないとずっと思ってたよ。eco!でもそしたらルイも、「紙がもったいないだろう!」どの口が言うか。

 

杏野家政婦さんとルイとの紙がもったいない件についてのやりとりに謎の女ちゃ、ガチ笑いしすぎてルイも今、口開いたらぜったい笑っちゃう状態でセリフ言葉にできなくて一瞬、時間がとまった(笑)そら客席も笑いを禁じえませんて…

 

ここ、いつもにこにこにこにこはしちゃうけど声がでたことはなかったのについに笑い声でちゃったわ…不可抗力だ!

 

だからフランスに戦争をしかけた!と、指摘されて「よく解っているじゃないか」と言いたげにニヤリと微笑うメッテルニヒベートーヴェン自由主義の熱にうかされたうすっぺらなお調子者ではないとメッテルニヒも理解していたのだろう。ただ、あんなにうかれたミーハーだとは思ってなかっただろうな。

 

煌羽メッテルニヒが掴んでいるベートーヴェンに関する情報は一日に飲むコーヒーの量や誰から手紙が来たか寝るときはあお向けかうつ伏せか今日あった嬉しいコト哀しいコトetc.もっとたくさんあると思ってる。監視か?!治安維持だ。いやストーカーでは???

 

天上と地上のあわいに在るような、煌羽メッテルニヒが好きだ。

 

ルポァゾン関係者多すぎて、誰のルポァゾンだったの?!て思ったけどルポァゾンは皆のルポァゾンなんですね。蘭寿さん全ツのルポァゾン楽しかったな。シャコおいしかった。見た目から苦手意識をもっていたシャコを大好きになれた全ツだった。

 

ようやく実感がわいてきた。観ているとちゅうで、びっくりするくらい。今頃。

 

このサヨナラショーほんっとーにめちゃくちゃ楽しい!!!!!

 

ふたりで共に舞台を創りあげてきた時を経た今の望海さんと彩風さんが演じるドンジュアンとカルロだから新たに生まれる世界があって、その世界を観ることができるなんて、夢のようだよ。

 

2021の望海ドンジュアンと彩風カルロのあいだには、すこしの風すらも入り込む隙がないくらいに濃密だ。

 

ムラでは複眼生物になりたいと切に願ったミュージックイズマイライフ、複眼生物にはなれませんでしたが、ふたつの目で観られる限界をしっかり観てきたよ。雪組大好き。

 

ベートーヴェンのなかに燃える小さな炎を笙乃さんが演じているように、炎の色をした衣裳をまとった「民衆」は、民衆そのものではなく、民衆ひとりひとりのなかに燃える「小さな炎」なのかもしれかい。すべての人間のなかには「小さな炎」がある。

 

シトワイエンヌ白峰さんの「小さな炎」は、音彩唯ちゃん(Bパターン)だと思っている。

 

ナポレオンの戴冠式のシーン、桜路ローマ教皇が露骨に嫌な顔をしていて、とても演技が細かい…。ローマ教皇とナポレオンは仲激悪です。

 

このようにfffについてあれやこれや考えたり話したりするのも明日(もう今日)で最後なのか。いや、話したいだけこれからも話して考えつづけるぞ。

 

この日を無事にむかえることが出来たことがとてもとても嬉しく、ほっとしながらも朝から緊張しつつ日比谷があまりにも良いお天気で、清清しい一日になりそう。

 

いよいよ大楽だー、いってきまっす。宝塚 男役 望海風斗の幕が降りるその瞬間まで、すべてを網膜に焼きつけて、魂に刻むぞ。

 

素敵な素敵な素敵な大千秋楽でした!楽しかった!!!我が宝塚ファン人生ここに極まれり。歓喜にいたれ!!!

 

来世も宝塚で会いましょうと望海さんに言われたので私は来世も望海風斗さんファンです。

 

カーテンコールで望海さんが咲ちゃんを呼んだとき、嬉しくて飛び上がりそうになった。やっぱり望海さんは根っからの宝塚ファンなんだなあ、と思ったよ。そして次にひらめちゃんを呼んでくれて、次代の雪組を背負って立つ二人のトップコンビにエールを送る望海さん。私も彩風朝月コンビを応援するぞー!

 

楽家三人のお衣裳(モーツァルトは♯、ヘンデルは♭、テレマンは♮の模様がついてるやつね)はこれから何かの舞台で使われていたらスグ気づくと思うから見たらきっと懐かしくなっちゃうね。

 

青幇彩凪頭目に投げキス(もはや至近距離過ぎて投げてない)をする劉衛強くん…、このあと紅幇彩風頭目とタンゴ踊って朝夏クリストファーの腕のなかでしぬんでしょう…けっこう気が多いんですね…。そしてキスを受けた彩凪さんの「WAaao!」みたいな反応がウブい(かわいい)

 

プロローグ、銀橋を渡ってきた彩風さんを盗賊望海さんが腕をのばしひらいた掌で制するような振り、大世界で劉衛強も紅幇彩風頭目相手に同じ振りをしていてデジャヴ。輪廻転生の匂わせか。ついでに言うとダントン@ひかりふる路 があれ、よくやってたね。

 

ライトがあたるまえ、仄暗い舞台の上でスタンバイしているときの表情は、舞台の上でありながら芸名である望海風斗と愛称である”だいもん”のあわいのようで、それをオペラで観ている感覚は何かとても不思議な感じがした。

 

銀橋真ん中の黒燕尾とか、デュエダンまえの大階段の上を下手から歩いてくるところとか…、観てもいいのだろうか、と云う気持ちにすらなるほど厳か。

 

~2021/4/17